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「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「ベスト・ワン」よりも「オンリー・ワン」を狙うオーディオ

2021年12月08日 | オーディオ談義

前々回の「JBLサウンドを手放せない理由」からの続きです。

このところ「大外れ」が少なくなった我が家のオーディオだが、
逆の見方をすると改造のスケールがちまちましてやや小振りになった気もするところ(笑)。

その流れというわけでもないが、久しぶりに小振りの「JBLシステム」を構築してみた。

クロス・オーバーを「7000ヘルツ」辺りにとって、「D123」(口径30cm)と「075」ツィータ(ステンレスホーン付き)の組み合わせ。

そもそもの話だが口径「30cm」のユニットが気に入っている。

以前に「D130」(口径38cm)を「ウェストミンスター」に容れて楽しんでいたが、そのうちタンノイのユニットも含めて「38センチ」はすべて追放した。

一言でいえば、音声信号に対する反応が「口径30㎝」に比べて鈍い。これまでいろんなお宅の「口径38cm」を聴かせていただいたが例外なくそう思った。空気を押したり引いたりするときの口径8㎝の差の抵抗力はとてつもなく大きい気がする。

もちろん「38cm」の方が「量感があって
好き」という方がおられてもちっとも不思議ではないので、あくまでも好みの範疇に過ぎないが。

ちなみに、その昔「ノヴァ88」というJBLのシステムがあったが、このユニットが口径「30cm」にもかかわらず、あの「瀬川冬樹」さんが「本格的な低音だ」(ステレオ・サウンド)と絶賛しておられた記憶があるが、自分の耳にはスピードを優先した「30cm」の低音で十分。

ところで、同じユニットを使ったJBLのシステムがオークションに出品されていたが、落札額は結局「109千円」に落ち着いた。



「予想外の高値」に「JBLの人気いまだ衰えず」を実感した。

ちなみに、我が家の「D123」はグッドマンの「AXIOM301」(ARU付き)が入っていた箱を改造して収納しているのだがちょっと見劣りするか
なあ(笑)。

さて「この音をオーディオ仲間はどう思うだろうか」と、5日(日)の午後に常連のYさんに聴いていただいたところ「とてもいいですねえ!JBLを見直しましたよ」との第一声。

我が家で「AXIOM80」以外のスピーカーで満足していただいたのはこのスピーカーが初めてだった(笑)。

とはいえ、30分ほどもすると「AXIOM80を聴かせていただけませんか」

「エ~ッ、また!」と、ウンザリした顔を素早く感知されたのだろうか、「いや、JBLの音はどんなにいい音が出ようと珍しくも何ともありません。どこででも聴けます。ただAXIOM80だけはお宅だけしか聴けませんのでね」

「なるほど、それもそうですね・・・」

いかにも「ベスト・ワン」よりも「オンリー・ワン」を優先されるYさんらしい言葉。

どちらを優先するかは人それぞれだが、前者の場合は「有名ブランド」に固執して安住してしまうタイプだろうし、後者では「未知のものを発掘する」タイプとも言えそうで、冒険する楽しさからいえば後者に軍配を上げたい。


試聴開始から2時間ほど経ってから、お帰り間際に同じグッドマンの「トライアクショム」を聴いていただいた。口径30cmで「同軸3ウェイ」のフルレンジ・タイプである。



「とても音像定位がいいですねえ!思わずスピーカーの存在を忘れてしまうほどの自然なサウンドですよ」との声が上がった。

「存在価値がありますかね?」「大いにあります!」

というわけで、今回の試聴会は大団円を迎えて、メデタシ、メデタシ(笑)。

最後に「トライアクショム」を駆動したアンプだが、「WE300Bシングル」と「2A3シングル」の両方を聴いていただいたところ「2A3の方が音の重心が下がって相性がいいみたいですよ」



球の構成は「前段管&ドライバー管」を兼ねたテレビ球の「6DE7」、出力管は「2A3」(フランス:VISSEAUXの刻印)、整流管は「5X4G」(ロジャース)で、これは世界広しといえども「オンリー・ワン」のアンプに間違いなし!(笑)。



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