「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

棟上げ式の”餅まき”

2013年05月15日 | 独り言

我が家が住んでいる団地は150戸程度の区画で、市内ではそこそこの大きさだが、まだ空地もかなり残っているものの、ここ2~3年ほどかなりの建築ラッシュが続いている。

下世話的な発想で申し訳ないが、消費税率が上がる前に大きな買い物を済ませておこうという憶測もまんざら外れてはおるまい。

我が家の一軒隣りの空地も先日から基礎工事をやっていたが、昨日(14日)の午前中に、工事の責任者と新しい家主さんがご夫婦でお見えになった。

「今日の夕方5時から棟上げ式を行います。“餅まき”をしますのでご参集をしていただけたらありがたいです。」工事責任者の後ろでご夫婦が遠慮がちに頭を下げながら佇んでおられる。おそらく40代くらいかとお見受けした。

「いやあ、新しい家主さんですか。こちらこそ、よろしくお願いします~。5時頃に丁度自宅に居れば、そのときは餅まきに参加しましょう。」

少し勿体を付けたが、“餅”は好物なので内心では“やる気満々”である(笑)。

棟上げ式の“餅まき”は魔除けの意味があるそうだが、近年はすっかり廃れてしまったようだ。

余計な経費はいっさいかけないということだろうが、散歩のときなどに通りかかると、「この家が建つときに餅まきに参加したなあ」なんて、ときどき思い出したりして居住されているご家族ともども親近感が湧いてきたりする。これは自分だけではあるまい。

長年に亘って住むのであれば、はじめから周囲に好印象を与えておくことは、ほんのわずかの出費くらいには代えられない気もするところ。

そういえば我が家もおよそ33年前(1980年9月)に「餅まき」をしたが、こういう風習はおそらく都会のマンション住まいの方々には想像もつかないことに違いない。

さて、4時50分ごろになって、餅まきはなるべく多くの人が集まった方がいいだろうと思って団地の知り合いに連絡をしたところ、全員一つ返事で快く参集。

「さあ、明日の献立はお雑煮だ」と、雑談しながら待つ中、定刻ピッタリに餅まき開始。

          

写真にはあまり人間が映ってないが、実際は20人ほどが集まっていた。

およそ10分程度で終了して、収穫の方は次のとおり。

           

写真を撮りながらの餅拾いにしては上出来だった。家主さんが相当の量を準備されたに違いない。おまけに、奥様が餅を入れるビニール袋まで用意して全員に配られるほどのお心遣い。

少し見習ってほしいので(笑)、18時過ぎに帰宅した我が家のカミさんに逐一、報告すると「おそらく田舎の人じゃないかしら。ご両親も一緒にいたんじゃない?」

とにかく、非常にありがたいことだが実は餅の収穫よりも何よりももっと歓迎すべきことがある。

それは、新規加入者によって順番で回ってくる自治会の組長の就任が確実に1年遠のいたこと!

現在、組のメンバー16戸のうち組長の仕事を拒否される高齢家族が実に多い。中にはご夫婦そろって老人ホームというケースもある。

組長の仕事は毎月の定例会に出席し、市役所の広報紙を受け取って組内に配布回覧したり、地区の運動会などへの行事の参加、定期的な環境整備などへの出ごとがある。大したことはないが、心理的な負担もばかにならない。

拒否される方々に対して近所づきあいの手前もあって強制はできないので、やむなく7戸ぐらいで組長就任を回しているのが実状。

まさに高齢化社会の縮図を見る思いだが、しかし、中にはいくら高齢の一人暮らしの方でも頭も体もシャンとして組長をされる方もいるので、要は日頃の心がけ次第のようだ。

いいお手本を前にして、使わなければ退化する一方だと、趣味やブログで頭の体操をし、運動ジムで肉体を苛めている積もりだが、遺伝的な要素も無視できず、はたしてどのくらい効果があることやら。


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