「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

虎穴に入らずんば虎子を得ず

2013年05月23日 | 独り言

一昨日の21日(火)は、我が家のオーディオにとって記念すべき“一歩前進”の日になったので時系列にしたがって振り返ってみることにした。

このところ、朝早く目が覚めてしまうことが多くなり、この日も目が覚めたのが何と午前2時半。昨夜寝たのが8時頃だから、6時間半眠った勘定になるが、せめて4時ごろまではぐっすり寝て睡眠時間を8時間を確保しておきたいところだが、いったん目が覚めると冴えてきてどうしようもない。

まあ、日中眠くなってきたら昼寝をすることにしようと、潔く寝床から這い出た。

ただ、人気作家の村上春樹さんを引き合いに出すのはまことに畏れ多いが、この人は午前4時ごろから執筆作業にかかるというから、早朝型人間はけっして珍しくないのかもしれない。

さて、この日も先ず起き抜けにパソコンを起動させて、メールをチェックしたところ、いつものように大半が商品の宣伝やオークションのアラートで根気よく削除。

次に、知り合いの方のブログを拝見。この方はずっと以前からブログをされていたのだが、マンネリ化を防止する意味でブログランキングへの応募をお薦めしたところ、この10日ほどで何とランキングの2位にまで上り詰めておられるのには驚いた。

「競争するのは向いていない」そうだが、ランキングに加入すると新たに「読者側の心理」に配慮してブログを作成しよううとなるので、“頭の体操にはもってこい”なのもメリットの一つ。

該当のバナーに「ポチッ」と応援のクリックをしてから、自分のブログ(NTT系の「グー」)
へ移行。最近、迷惑沙汰があったとかで「パスワードを変更しろ」と、管理人からうるさく指令が来たので、長ったらしいのに替えたところ打ち込むのがたいへん。

すぐに昨日のアクセス数をチェックしたところ「陽のあたらない楽器ヴィオラ」が2日目だったので、初日よりもガクッと100件ほど減っている。初日と2日目のギャップを埋めるのがこのブログの課題だが、な~に、毎日更新しさえすればそれはたちどころに解消する。

しかし、毎日の更新となるとちょっとつらい(笑)。

本音を言わせてもらうと、思ったことをそのまま記載してすぐに投稿するのは自分の場合は危険極まりないことが多い。これまでの経験から、せめて一晩くらいは原稿をそのまま寝かせておいた方がいいのが分かっている。

実はupした後で「あんなことを書かねば良かったのに」と、後悔することが案外多いのだ!

したがって、いろいろと原稿作成後のチェックポイントを自分なりに設けている。

たとえば親しい方への当てこすりになっていないか、前後の脈絡がないままに単なる自慢げな話に陥っていないか、「地」をそのままさらけ出して短絡的な思考になっていないかなど、これでも結構、無い智恵をしぼっているのである。まあ、それでも他人の目からするとスレスレのことがあることだろう。

また、「本音と建前」の使い分けも少しは心得ているつもり。

たとえば、つい先日の橋下さん(日本維新の会・共同代表)の「従軍慰安婦発言」のように、事実を喋っても事柄によっては必ずしも正しいと受け取られないケースもある。物事の本質に歯に衣を着せずに言及するのが彼の武器の一つだったが、今回は、あまりにも微妙な問題だったので裏目に出てしまったようだ。

余談はさておき、作った原稿はなるべく一晩置くことにしている件については、もう一つ理由があって、それは一眠りした後の頭は、意外にしがらみのない新しい視点を提供してくれることが多いから。

そういうわけで、この日(21日)も前日から何度も推敲して原稿をあたためてきた「20~30ヘルツの再生」に、もう一度念のため目を通してから、いよいよup。

正直言って投稿時刻午前3時7分というあまりにも非常識な時間の表示をなるべくしたくないのだが、三つのランキングのうち二つはどうしてもこちらのコントロ-ルが利かない。

ブログがらみの作業がひととおり済むと、やおらオーディオ・システムにフラフラと近づいて行った。

実は、このところ同じ低音用ユニット「JBL-D130」(大型ボックス容り)を使っていながら、「AXIOM80」はこのユニットと繋がりがうまくいって、JBL「375」はなぜうまくいかないのかという素朴な疑問がずっとつきまとっていた。

この日、起き抜けにパッと閃いたのが、「375」のネットワークの交換。

ネットワークいじりはオーディオ・マニアにとってこの上ない醍醐味の一つである。
何せ、少ない投資でアンプを替えた以上の効果が出ることがあるのでたまらない。

たとえばタンノイのシステムだが、メーカーでは2ウェイのクロスオーバーを1000ヘルツにしているが、もちろんそれなりのメリットはあるものの、自分にはそれがどうも不満でクロスを200ヘルツとぐっと下げたところ、見違えるほどの低音に恵まれてハッピー!

メーカー既成のスピーカーシステムをそのまま使う人は、このネットワークと位相の問題は永遠に縁がないと思うが、まるで楽しみを半分放棄したようなもので実にもったいない。


さて、我が家で「375」(16Ω)用としてこれまで使ってきたオイルコンデンサー4個(片チャンネル分)の画像だが次のとおり。ウェスタンやサンガモなど信頼のおける銘柄が混じっている。

          

これらの容量を合計すると54μF(マイクロ・ファラッド)になる。「クロスオーバーネットワーク早見表」によると、54μFであればおよそ200ヘルツ(ローカット)の数値になるが、とてもその辺まで伸びているようには思われない。

そこで、これまで手元で保管していた電解コンデンサー(バイポーラ)を2個パラって「220μF+150μF=370μF」という、とても信じられないような値で、思い切ってSPコードの間に挿入したところ見事にグー。

            

オイルコンデンサーと比較して大きさや目方がまるっきり違うのが特徴だが、早く試聴したいものの何せ早朝のことなので、大きな音を出すわけにもいかず、カミさんがご近所の方と定例の早朝散歩に出かけた後の6時過ぎを見計らって、ようやく音出しをしたところ、見違えるほど低域用ユニットと「375」の繋がりが良くなっている!「375」がかなり、下の周波数まで侵入してきたのに相違ない。

しかし、370μFなんて数値は計算上では27ヘルツまで低域が出ることになっている。普通、そんな数値のコンデンサーをかませたら「そういう低域信号は受け入れられません」と、「375」が悲鳴を上げて一発でオシャカになるはずだが、そうならないのが不思議。

電解コンデンサーの数値は見かけ倒しなのかな?それとも低出力の真空管アンプで駆動しているせいかな?

困ったときのMさん(奈良)頼みで、「ご教示ください」とメールしたところ、次のような回答が返ってきた。

「これは想像の範囲内ですが、375の規格はクロスオーバー500Hzから10KHzとありましたから多分500Hz以下は急峻に減衰している特性と思います。メーカーが500Hzと謳っていますので、それ以下は何かしらの弊害が出るのではないでしょうか?でなければ、もし200Hzが使用良好であれば大々的に発表すると思います。メーカーの仕様は守るべきと思います。解答にはなっていないかもしれませんが。」

成る程です!どだい、ローカット500ヘルツが推奨のユニットにそれ以下まで出そうとするのは大いに無理があるところ。

Mさんのご忠告に素直に従うか、それとも不安なままに危険な綱渡りをこのまま続けるかどうか、ここは思案のしどころ。

しかし、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
という“ことわざ”もあるし、なにも命を取られるわけでもないしね~。

もう、やるっきゃない(笑)!



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