火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

山へ行くことになりました

2011-07-23 00:23:31 | MSL
決まりましたね!
Curiosityは、Gale Craterを目指すこととなりました。
下記は、Mars OdysseyのThermal Emission Imaging System cameraによる画像です。



Gale Craterの位置は、4.5°S、137.4°Eとなってます。大きさは、直径154kmで中に5kmほどの高さの山(堆積層)があります。
多彩な地層の宝庫ですので、かなりの年代に亘ってデーターが取れるものと期待してます。
概略は、第4回の着陸地点検討会議に参加された惑星地質研究会の臼井さん並木さんのレポートにまとめられています。
Gale Craterの特徴は、大変低地にある大きなクレーターで風景はマリネリス峡谷に似ているとのことです。
研究者は、今までの火星探査は、「水を探せ」というものであったが、Curiosityは、それを越えてより生命に近い有機物を探す能力を備えていると期待しています。
着陸予定地は、Gale Craterの北側の水の流れで形成されたと思われる扇状地です。
ターゲットは、20km×25kmの楕円形の中に着陸する予定です。



Spiritのターゲットは、幅3km×長さ62kmの楕円でしたから、sky crane方式の着陸の特徴が出ています。
矢印は、探査候補の峡谷です。粘土層と硫酸塩層が良く観察調査できそうです。
下は、着陸地点及び探査地点の詳しい画像です。



下記は、Cemented Fracturesの拡大画像です。



いよいよ具体的になって来ましたね。
Charles Boldenさんは、「Curiosityは貴重な科学的データーを送ってくるだけではなく、火星への有人探査の先駆けとなる」と力強く言ってます。
期待が高まります。1年以上先のことではありますが、楽しみが増えました。

USTREAMのCuriosity Camも見ました。結構な盛り上がりで、こういう演出は上手いものだと感心しました。
また、宇宙探査への期待は大きなものではないかと感じましたね。
1時間に亘る発表と質疑があり、視聴者数 3,810,053でした。
では、今夜はこの辺で・・・
コメント
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