NASA / JPL-Caltech / MSSS
上図は、6月11日にマーズリコネイサンスオービターから撮影されたダストストームの様子です。ダストストームは、5月31日から始まりました。
中央のローバーがOpportunityで、右側がCuriosityです。
6月12日ころには、3500万平方kmもの範囲に広がっており、これは火星の表面の4分の1にあたるとのこと。
Opportunityは、6月10日には応答があったが、13日になって応答がなくなったとのことです。
現時点では、低電力モードになっていると思われます。
下図は、Opportunityから見た大気の不透明度で、一番右が6月10日ころの様子です。
左から不透明度、1,3,5,7,9,11に相当します。
NASA / JPL-Caltech / TAMU
下図は、Curiosityが6月15日に撮影したダストストームの様子です。
Curiosityは、原子力電池を動力源としてますので、今回のダストストームを内部から観測することが期待できますね!
NASA / JPL-Caltech / MSSS
上図と1月23日に撮影された下図と比べると、ダストストームがCuriosityへと迫ってくる様子が伺えます。
NASA/JPL-Caltech/MSSS
下図は、Curiosityが6月7日(左)と6月10日(右)にゲールクレーターの東北端を撮影したものです。
確実にダストが増えている様子が分かります。
現在の情報では、今回のダストストームが全球規模になることが予想されています。
Opportunityは、2007年のダストストームを乗り切ってきたので、何とか今回も頑張って耐えてほしいと祈ってます。
2007年にOpportunityが経験したダストストームの不透明度は「5.5」程度でしたが・・・頑張れ!
下図は、今回のダストストームの観測体制です。
NASA/JPL-Caltech
Curiosityのサイトからの記事
6月13日:https://mars.nasa.gov/news/8350/nasa-encounters-the-perfect-storm-for-science/
6月20日:https://mars.nasa.gov/news/8351/curiosity-captures-photos-of-thickening-dust/
Opportunityのサイトの記事
6月20日:https://mars.nasa.gov/news/8348/opportunity-hunkers-down-during-dust-storm/
AstroArtsさんの記事
6月8日:http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9961_duststorm
6月19日:https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9976_opportunity
古いですが、火星のダストストームについてまとめた論文です。
https://www.gfd-dennou.org/arch/riron/mars/dust/pub/dust.pdf#search=%27%E7%81%AB%E6%98%9F+%E3%83%80%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%A0%27
地球の砂嵐については、Wikipediaで、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E5%B5%90