火星への道

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食べられないけど役に立ちます

2011-05-30 22:17:25 | 520MARS
ESAのサイトでシロイヌナズナの栽培結果が紹介されています。

シロイヌナズナは、結構育てやすい植物で凄く研究されているらしいです。
2月に始まったESAのhigh-flying ‘Greenhouse in Space’ educational ventureというイベントが、終了しました。
MARS500とISSとヨーロッパの約800人の小中学生でシロイヌナズナの栽培をしました。

①MARS500
3つのgreenhouseを育てました。
失敗もあったようですね。



②ISS
PaoloさんがMARS500のクルーと同時にISS滞在中にgreenhouseを育てました。
一時期、ISS内での給水設備の不調から地上に戻されていましたが、今回再度栽培にチャレンジしたものです。



ちなみにPaoloさんは、2010年12月から約157日間ISSに滞在した後、ソユーズで帰還してます。
Paoloさんの乗ったソユーズは、5月24日午前6時35分にISSから分離、同日午前11時27分にカザフスタン共和国に無事着陸しました。

③EUの小中学生
5月12日にポルトガルのLisbonのCiencia Viva science centreでクロージングの集まりが開かれました。
ポルトガルの8つの学校から20名の先生と170名の学生さんが招待され、それぞれ発表をしました。
Duarte Lopes小学校とAbel Salazar中学校は、シロイヌナズナをいろいろな土で育てる試みをしたそうです。
その中には、ゼラチンだけでの試みもあり、見事発芽しました。



Marcelino Champagnat学校では、条件を同じにして肥料を与えた場合と与えない場合とで比較したそうです。
Duarte Lopes小学校の生徒は、なるべく大きな種を使って、温度変化の少ない環境で育てるよう提案してます。
学生たちは、今回のような実験を通して宇宙ミッションを理解する為に重要だと結論付けています。
今回の実験に関して6月末までに結果と報告を集めて、そのSpace Gardensの中から1つを選ぶようです。

下は、会場に設置された植物回転機のデモ機です。無重力環境での植物の挙動を見る為のものですね。


シロイヌナズナはアブラナ科の植物で食べることは出来ないようですが、いろいろ研究されていて同じアブラナ科の植物の品種改良に利用されています。
アブラナ科には、クレソン、ブロッコリー、キャベツ、白菜、ダイコン等いろいろあります。
事務局は、植物工場に興味を持っています。
日本での主流は、葉物(レタス等)が多いですが、私はトマトなどが良いと考えていました。
でもダイコンも面白そうですね。

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