(苫小牧民報2009年 9/24)
アイヌ古式舞踊の中でも、近年はあまり踊られなくなった演目の復元に、アイヌ民族の若者14人が挑んでいる。成果は10月10日に白老コミュニティーセンターで開催される「アイヌ文化フェスティバル2009白老」(同実行委員会、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催)で発表予定。大型連休も返上し、若者たちは白老町内で合宿に取り組んだ。
アイヌ古式舞踊は1984年に無形民俗文化財に指定されたことを契機に、各地で保存会を設立する動きが進み、伝承活動が行われてきた。一方で、年月の経過とともに上演されなくなってきた演目もあることから、今秋に控えたアイヌ古式舞踊のユネスコ世界無形文化遺産登録を機会に、次代を担う若者がアイヌ文化を伝えていく決意を発信しようと、今回の活動を企画。7月下旬から練習に取り組んでいる。
参加者の大半は札幌、旭川、帯広、東京など町外在住者。10代から20代の若手で、9月19~21日に白老町内で行われた合宿では、軽く曲げた両腕を足踏みとともにゆっくり上下させる男性の舞「タプカラ」や、十勝地方の「パッタキリムセ」(バッタの舞)などを、昔の映像や音声を参考に練習した。本番までに全員が集まる機会は今回も含めてあと2回しかないといい、この合宿は一日10時間を超えるハードな練習内容だった。
リーダーを務める札幌市の会社員、荒田裕樹さん(23)は「メンバーはみんな、アイヌの踊りが好きで集まっている。初めて踊る演目も多く、楽しんで練習できています」と汗をぬぐっていた。
指導に当たるアイヌ民族博物館の北原次郎太学芸員は「アイヌ古式舞踊への注目が高まる中、若い世代がその原点を示すことは大きな意義がある」と強調した。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09092403.html
アイヌ古式舞踊の中でも、近年はあまり踊られなくなった演目の復元に、アイヌ民族の若者14人が挑んでいる。成果は10月10日に白老コミュニティーセンターで開催される「アイヌ文化フェスティバル2009白老」(同実行委員会、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構主催)で発表予定。大型連休も返上し、若者たちは白老町内で合宿に取り組んだ。
アイヌ古式舞踊は1984年に無形民俗文化財に指定されたことを契機に、各地で保存会を設立する動きが進み、伝承活動が行われてきた。一方で、年月の経過とともに上演されなくなってきた演目もあることから、今秋に控えたアイヌ古式舞踊のユネスコ世界無形文化遺産登録を機会に、次代を担う若者がアイヌ文化を伝えていく決意を発信しようと、今回の活動を企画。7月下旬から練習に取り組んでいる。
参加者の大半は札幌、旭川、帯広、東京など町外在住者。10代から20代の若手で、9月19~21日に白老町内で行われた合宿では、軽く曲げた両腕を足踏みとともにゆっくり上下させる男性の舞「タプカラ」や、十勝地方の「パッタキリムセ」(バッタの舞)などを、昔の映像や音声を参考に練習した。本番までに全員が集まる機会は今回も含めてあと2回しかないといい、この合宿は一日10時間を超えるハードな練習内容だった。
リーダーを務める札幌市の会社員、荒田裕樹さん(23)は「メンバーはみんな、アイヌの踊りが好きで集まっている。初めて踊る演目も多く、楽しんで練習できています」と汗をぬぐっていた。
指導に当たるアイヌ民族博物館の北原次郎太学芸員は「アイヌ古式舞踊への注目が高まる中、若い世代がその原点を示すことは大きな意義がある」と強調した。
http://www.tomamin.co.jp/2009s/s09092403.html