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憂楽帳:先住民の声

2011-11-26 | 日記
毎日新聞 2011年11月25日 12時04分

 「私は深い怒りを、また強い恐れを感じています。なぜなら公害は消費社会によってもたらされたものであり、それこそが汚染源だからです」。カナダの先住民居留地で起きた水銀汚染公害をテーマにした講演会が、東京都内であった。来日した先住民の女性の切実な言葉に、「消費社会」の恩恵を享受する一人として胸がうずいた。
 「カナダ水俣病」は、製紙工場からの廃水中の水銀に侵された魚を食べたのが原因だった。1975年から現地調査を続ける水俣病研究者の原田正純医師らによると、手足の痛みやしびれなど水俣病と合致する症状が認められ、補償金も支払われているが、救済されないケースも多いという。
 女性は穏やかな声で続けた。「大都市に暮らす何百万もの人々が生活のあり方を変えれば、(少数者が公害に苦しむ)この状況を大きく変えられるのではないかと思います……」
 利益は大都市・強者へ。負の部分は地方・弱者へ。カナダの事件と福島第1原発事故の構図が重なる。【平野幸治】
http://mainichi.jp/select/opinion/yuraku/news/20111125k0000e070060000c.html
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