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実は人種差別主義者だった 名優ジョン・ウェイン知られざる“別の顔”

2020-07-03 | 先住民族関連
日刊ゲンダイ 2020/07/02 09:26
ジョン・ウェインはハリウッドのタカ派だった(C)AF Archive/Mary Evans Picture Library/共同通信イメージズ
 全米に広がる反人種差別デモの影響が、名優ジョン・ウェイン(故人)にも及んでいる。カリフォルニア州オレンジ郡にある「ジョン・ウェイン空港」を改称し、空港内にあるウェインの銅像を撤去するよう求める声が、地元の民主党議員などから湧き起こっているのだ。
 背景にはウェインの差別的な言動がある。1971年にプレイボーイ誌の取材で「私は白人至上主義を信じている」「5世代、10世代前にそれらの人々(黒人)が奴隷だったことに何の罪悪感もない」と発言。反LGBT(性的少数者)、反先住民(インディアン)的な考えの差別主義者だったことも問題視されている。ちなみにこの空港は23年に建設され、79年にウェインを称えるため改名された。
 ジョン・ウェインは言うまでもなく西部劇の大スター。「駅馬車」(39年)などで先住民を相手にドンパチを繰り広げる姿に興奮した人は少なくないだろう。だが思想的には超保守で、今も「ハリウッドのタカ派」と呼ばれている。
「ウェインが活躍した時代の米国民は自分たちが先住民族を駆逐して米国という偉大な国家をつくったのだと信じていたのです。ウェインはそのアジテーターでした。当時はまだ米国が豊かな国で今のように貧富の差が激しくなかった。ウェインの言動は問題になりませんでした」(国際政治経済学者・浜田和幸氏)
 当時の人はウェインが差別主義者だと認識していたが、現在の若者はウェインの名前は知っているものの、どんな人物かは知らないという。空港の改称と銅像の撤去は実現するのだろうか。
「ジョン・ウェイン空港は小さな施設ながら、改称してから利用客が増加し、今は年間に800万人の観光客らが訪れます。ウェインの威光のおかげです。民主党は頑固な共和党支持者だったウェインを攻撃してトランプ大統領の追い落としを狙っていますが、オレンジ郡はいまも共和党の勢力が強い。改称は無理な気がします」(浜田和幸氏)
 今回の騒動でジョン・ウェインの実像を知ってビックリした日本人もいるだろう。
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/entertainment/nikkangendai-647014.html
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