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ヴァイキングは金髪碧眼ではなかった?新たなDNAの研究により明らかに

2020-09-24 | 先住民族関連
IGN JAPAN 9/23(水) 11:09

ほとんどのヴァイキングは、その伝説とポップカルチャーが人々が信じ込ませたほどの金髪碧眼ではないことが明らかとなった。400体以上にわたるヴァイキングの遺骨を調査した新たなDNA研究により、以前に考えられていたよりも、彼らは遺伝的に多様性があったことが判明した。クリス・ヘムズワースやトラヴィス・フィメルには似ていないというわけだ。
Natureによれば、この研究では北欧とイタリア、グリーンランドをはじめとするヴァイキングが存在した442の地域で、紀元前2400年から紀元後1600年までのヴァイキングの遺骨(ヴァイキングの遺物と共に埋葬されていたもの)のゲノム配列を解析したとのこと。その結果、氷と雪に覆われた土地から来た人々については、以前に考えられていたよりも遥かに遺伝的に多様性があったことが判明している。結局のところ、ヴァイキングはおよそ西暦700年から1100年まで続いたヴァイキングの時代に交易と冒険、征服のために海に出て散らばった多種多様なグループだったというのだ。
調査されたヴァイキングの多くは金髪碧眼ではないことが判明しただけでなく、その遺伝的な混合は彼らが特定の民族グループではなく、狩猟採集者と農民、そしてユーラシア大陸の集団を祖先に持つ、さまざまなグループが入り混じった人々であることを示している。
この研究により、どのスカンジナビアの国々が他の地域に最も影響を与えたかが明らかとなり、コペンハーゲン大学のアショット・マーガリアンによれば、デンマークのヴァイキングはイギリスへ行き、スウェーデンのヴァイキングはバルト海へ向かい、ノルウェーのヴァイキングはアイルランドとアイスランド、グリーンランドへ行ったとのこと。特に遺伝的に多様な3つの地域の一つは現代のデンマークにあり、残りはスウェーデンのゴットランド島とエーランド島にあり、これらの地域は貿易の中心地だったと考えられている。
その遺伝分析の結果、おそらくヴァイキングは生きる手段や仕事であったことを示しており、Science Alartは次のように論じている。
「(その)結果はまた、ヴァイキング時代にヴァイキングであることは、遺伝的継承の問題であると同時に概念と文化であったことも示している。研究チームは、スコットランド北島に埋葬されたヴァイキング2体の遺骨が比較的に純粋なスコットランドとアイルランドの血統であり、少なくとも遺伝的に言えばスカンジナビアの影響を受けていないことを発見した」
そして、考古学者のキャット・ジャーマンはScience誌に、「彼らのアイデンティティは、遺伝的または民族的ではなく社会的なものです。そのDNAによる結果には説得力があります」と述べている。
またScience誌も、「ノルウェーの複数の個人はヴァイキングとして埋葬されたが、彼らの遺伝子はヨーロッパよりも東アジア人やシベリア人に遺伝的に近い、先住民族のサーミ人であることを特定した」と発表している。
興味深いことにDNAの研究により、数百キロ離れたイギリスとデンマークで発見された遺骨が従兄弟同士であることが明らかになったことも判明している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d461ef8112cbcef28d9ab1f26446772bce1365b
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