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【白老】高橋医師を語る講演も アイヌ文化フェス

2010-12-25 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2010年 12/24)

 アイヌ文化フェスティバルINしらおいが23日、白老町中央公民館で開かれた。アイヌ民族が伝統の儀式・踊りを演じ、民族の医療に力を尽くした故高橋房次医師を語る講演、生き様を描いた町民劇のビデオの上映もあった。
 フェスティバルの成功と集まった300人の安全を祈る儀式「カムイノミ」で開幕。ユネスコ無形文化遺産・アイヌ古式舞踊を中心とした演目が次々と繰り広げられた。
 若者グループ「チーム・ニカオプ」は、映像や文献を基に復元した道内各地のアイヌ舞踊、アイヌ民族博物館の担い手研修生と子供たちのグループは、クリスマスソングをアイヌ語で合唱した。衣装もかわいらしい。
 アイヌ民族博物館は四季折々のコタン(アイヌ民族の集落)の暮らしを物語仕立てで紹介。狩りに出掛ける場面では、男性が刀の舞・弓の舞を披露して勇壮さを表現する一方、女性は別れの寂しさを叙情歌「イヨハイオチシ」に込めた。
 高橋房次医師の生涯を描いた「いのちのしずく」の著者で、札幌市のノンフィクション作家川嶋康男さんは「人間 高橋房次の魅力を語る」と題し講演。経済的に苦しいアイヌ民族から治療費を受け取らなかったことなど、医師のエピソードを紹介し、「(アイヌ差別を)和人の罪ととらえ、自身も和人の一人として医療をささげることが贖罪(しょくざい)であると捉えていたのでは」と語った。
 会場では高橋医師の遺品や写真が展示された。医師を題材にした町民劇のビデオ上映も。訪れた人々は没後50年の高橋の人柄に触れていた。
http://www.tomamin.co.jp/2010s/s10122402.html
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