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不可能をKANOにした絆 「KANO~1931海の向こうの甲子園~」プロデューサーに聞く

2015-01-23 | 先住民族関連

東京新聞-2015年1月22日 朝刊
 満州事変が勃発した八十四年前、日本統治下にあった台湾の学校が夏の甲子園で旋風を巻き起こした。初出場で決勝まで勝ち進んだ嘉義(かぎ)農林(嘉農)。日本人、漢人、台湾原住民(先住民族の台湾での正式呼称)の混成チームによる実話を基にした、永瀬正敏主演の台湾映画「KANO~1931海の向こうの甲子園~」が二十四日から日本公開される。 (安田信博)
 永瀬が演じたのは“コンピョウさん”の異名を取り、沈着冷静、理路整然とした近藤兵太郎(ひょうたろう)監督。母校の松山商業を一九一九年に全国大会に導いた実績があり、二九年に監督就任。当時の台湾で混成チームは珍しく、守備にたけた日本人、打撃の強い漢人、俊足の原住民という各民族の特性を見抜き、弱小だったチームを猛特訓で鍛えた。映画では、現地人を見下すような態度を取る日本人有力者に、永瀬が「野球に人種なんか関係ない」と猛反発するシーンも描かれている。
 「こんな素晴らしい物語が、台湾で歴史として記録されてこなかったのは恥ずかしく、腹立たしかった」。脚本、製作総指揮を担当した魏徳聖(ウェイダーション)プロデューサーは映画化を決断した理由をこう明かす。日本統治下の台湾で起きた原住民の抗日暴動「霧社(むしゃ)事件」を描いた映画「セデック・パレ」製作の際、歴史を調べている過程で、霧社事件の翌年に民族の違いを超えて結束した「KANO」の快挙を知ったという。
 「幸運だったのは、学校の同窓会が多くの資料を持っていたこと、さらに二番打者の蘇正生(そしょうせい)さんがご存命だったこと(二〇〇八年死去)です」
 中国語圏最大の映画賞、台湾・金馬奨の主演男優賞候補に日本人俳優として初めて選ばれた永瀬は、役作りのため、松山商業時代の教え子らへの聞き取りを行い、人柄や指導法などを学んだという。「彼は撮影に入る時、既に近藤監督になりきっていた。役者としてだけでなく、クリエーターの一員としても大きな役割を果たした」
 オーディションで選んだ選手役は全員野球経験者で、日本人以外は演技経験のない素人ばかり。それぞれ自身の民族を演じた。投打の柱、呉明捷(ごめいしょう)投手を演じた曹佑寧(ツァオヨウニン)は輔仁(ふじん)大学の野球部員で、台湾代表チームのメンバーにも選ばれている実力派。
 「観客を納得させるためには、リアリティーが必要。演技は教えることができるが、野球はそうはいかない。野球経験は譲れない一線でした」
 戦前の甲子園球場、嘉義の街並みを巨大セットで再現した映画は昨年二月に台湾で公開され、興行収入十億円を超える大ヒットを記録。台湾からの甲子園球場見学客が急増し、嘉義市では「コウシエン」という単語が流行する社会現象も生まれたという。
 「日本統治下の台湾では、いいことも悪いこともあったが、これから日本人もわれわれも未来に向かって生きていく。一つの目標に向かって、手を携えて共同作業に当たれば奇跡も生まれる。信念、前向きなエネルギーがあれば道は開けるというメッセージをこの映画を通して伝えたい」
◆台湾代表として出場、準V
 <嘉義農林学校> 1931年の第17回全国中等学校優勝野球大会(現・全国高校野球選手権大会)に台湾代表として初出場。胸に「KANO」の文字をあしらったユニホームで、神奈川商工を3-0、札幌商業を19-7、小倉工業を10-2で撃破。決勝では中京商業に0-4で敗れたが、混成チームの快進撃は全国のファンに強烈な印象と感動を与えた。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2015012202000179.html

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台湾の先住民、「伝統の土地」の自主的な管理訴え

2015-01-23 | 先住民族関連
中央社フォーカス台湾 2015/01/22 15:29

(台北 22日 中央社)台湾原住民(先住民)、ブヌン族などの人々が、嘉明湖周辺(台東県海端郷)の国有地は自分たちの伝統的な土地だとして原住民による自主的な管理を求めている。
22日には原住民側の主張を訴える儀式が行われた。彼らがこういった行動を起こすようになったのは、最近になり嘉明湖周辺で彼らの自由な生活が制限される事例が相次いだからだ。
昨年7月、ブヌン族の人が湖のほとりでテントを干していたところ、国有地を違法に占拠したとして突然警察に逮捕された。同年10月には、同地で主権を訴えたブヌン族とアミ族、ルカイ族の人々が、届け出をしていなかったとして書類送検されている。
同地は以前、原住民によってトウモロコシやサトウキビ、サツマイモなどが栽培される良質な農地だったという。関係者らは嘉明湖や近隣の三叉山、向陽山などはブヌン族の伝統的な狩猟場だと訴えている。
関係者は昨年、政府に対応を求めたが、前向きな回答は得られていない。原住民の人々は、政府が土地を大切にしていないなどとして、自主的な管理の必要性を強調している。
(編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201501220003.aspx

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男性の浮気防ぐなら女性少ない環境が重要? 米研究

2015-01-23 | 先住民族関連
kenko 100-2015年01月22日 10:30 公開
南米の先住民を調査
 男性は情熱的で性的に奔放なのに対し、女性は1人の男性と長く続く関係性を求める―というのが現代の一般的な概念。性に関して男女で性質が異なるのは、約150年前にダーウィンが性淘汰(とうた)説を提唱してからずっと当たり前だと思われてきた。しかし、米ユタ大学の人類学者ライアン・シャハト氏らは、男性の性行動に対する姿勢は周囲にいる女性の割合によって大きく変わるということを明らかにした。詳細は1月19日発行の英科学誌「Royal Society Open Science」(電子版)に掲載されている。
周囲に女性多いほど男性は性的奔放に
 シャハト氏らは、南米の国ガイアナの南西部に暮らす先住民のマクシ族を対象に調査を行った。マクシ族は単一民族であり、婚姻制度は一夫一婦制だが、婚前交渉はより良い相手を探すための一般的な行動と認められている。つまり、宗教や人種、文化の違いが影響しないと考えられる。
 マクシ族の男女比が異なる8つの集落に住んでいる300人に対し、「SOI」と呼ばれる9つの質問から成るアンケートを行い、集団の男女比が性行動に与える影響について検討した。SOIは点数が高いほどカジュアルなセックスを好む傾向が強くなるという。
 検討の結果、マクシ族の男性はおおむねカジュアルなセックスを好む傾向が強く、1人の男性と永続的な関係を望む女性との差が大きかったが、取り分け男性の比率が低い、女性の割合が多い集落でその傾向が非常に強かった。
 逆に、男性の比率が高くなればなるほどSOIの点数は低くなり、最も男性の割合が多い、女性の割合が少ない集落では男女の差がほとんどなくなり、男性も女性と同様に1人のパートナーとの永続的な関係を望む傾向にあったという。
 以上から、シャハト氏らは「男性の性的な自由度は、もともと持っている性質というより、文化的・社会的な周囲の状況に応じて簡単に変化するもの。そのため、生物学的な性別によって性行動を定義することは不適切だ」と結論付けている。
(編集部)
http://kenko100.jp/articles/150122003302/

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■ミュージカル座「氷刀火伝−カムイレラ2−」

2015-01-23 | アイヌ民族関連
シアターリーグ-2015年1月22日
西川大貴、海宝直人、瀬戸早紀、今拓哉、木村花代、田中利花、麻田キョウヤ、鎌田誠樹、戸井勝海など出演。
ミュージカル座「氷刀火伝−カムイレラ2−」が1月28日より光が丘IMAホールで上演されます。
「氷刀火伝」(ひとかでん)は、アイヌ物語3部作「カムイレラ」シリーズの第2弾。
遙かなるいにしえの日本、東北を舞台に、疾風のごとく命を燃やして生き抜いた幻の少年の物語を、熱く、激しく、感動的に描く歴史物語。
キャストは、西川大貴、海宝直人、瀬戸早紀、今拓哉、木村花代、田中利花、麻田キョウヤ、鎌田誠樹、戸井勝海など。
脚本・作詞・作曲・演出は藤倉梓。
ミュージカル座「氷刀火伝−カムイレラ2−」は、1月28日から2月1日に光が丘IMAホールで上演。
チケットは全席指定7,200円(税込)で発売中。
●ミュージカル座「氷刀火伝」
日程:2015/1/28〜2/1 光が丘IMAホール(東京)
演出・脚本・作詞・作曲:藤倉梓
出演:西川大貴/海宝直人/瀬戸早妃/今拓哉/木村花代/田中利花/麻田キョウヤ/鎌田誠樹/戸井勝海
チケット:[東京icon][オフィシャルサイト]
<公演日・開演時間>
1月28日(水)18:30(月組)
1月29日(木)18:30(星組)
1月30日(金)18:30(月組)
1月31日(土)12:30(月組)/17:30(星組)
2月01日(日)12:30(星組)
http://www.moon-light.ne.jp/news/2015/01/hitokaden2.html

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木彫りに刺しゅう、舞踊も 31日にアイヌ文様アート祭

2015-01-23 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 (2015年 1/22)

(写真)31日に開かれるAINU ART祭 in白老
 白老町の中央公民館で31日午前11時から、アイヌ民族の伝統衣装などに使われるアイヌ文様をテーマにしたイベントが開かれる。NHK室蘭放送局が企画した「AINU ART祭 in 白老」で、町内の刺しゅうサークルをはじめ、木彫り作品などを展示。デジタル機器も駆使するほか、参加者全員で踊るステージイベントも行う予定だ。入場無料。
 2020年に「民族共生の象徴空間」の開設が決定し、アイヌ文化に対する関心の高まりを受け、幅広い年齢層に親しめる催事として企画した。昨年12月には平取町で開催し、約300人が来場した。第2弾を、開設予定地の白老町で開く。
 展示コーナーでは、チシポの会、チタラペ、テケカラペ、フッチコラチの4団体が出展。さらに水野練平さん、山道陽輪さん、山道ヒビキさんの3人が制作した木彫りなども登場する予定だ。
 会場内には、デジタル端末でアイヌ文様を選ぶと空間内に絵柄が飛び出すアイヌアートのブースも設置。展示を見ながら記入すると、自分だけのアイヌアート解説本が出来る「マイ・解説ノート」を来場者全員にプレゼントする。
 午後3時からはスペシャルステージとして、萩野小5年の児童による踊りや白老民族芸能保存会による古式舞踊を披露。札幌で活動する「アイヌアートプロジェクト」によるライブ演奏も行う計画。最後には火をイメージしたオブジェを囲みながら、来場者も参加してフィナーレを迎えることにしている。
 担当者は「幅広い年齢層の方々にアイヌ文様に親しんでもらえるイベントにしたいと考え企画した。ぜひ気軽に来場を」と呼び掛けている。
http://www.tomamin.co.jp/20150121265

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