雲がかかり陽が見えなかろうと、
土砂降りの雨が降ろうとも、
朝が来れば、
その地に太陽は登っている、
自分の立ち位置から見れば、
天候により、
日の出を見る時もあれば、
見ない時もある、
自分中心に考えることを一時止め、
自分の外から周りの世界を、
見ることが必要な時が来ている、
冬の太陽はことさら大きい、
朝日しかり、
夕陽しかり、
辺りが朱色に飲み込まれてしまう、
その昇る太陽と沈む太陽を、
見つめる楽しみは誰にも許されている、
太陽を本当にみたければ、
目を閉じて太陽を見ればよいと、
ある小学一年生が語ったが、
その通りだと感じる、
朝が来れば、
陽が登り、
すべてのものは闇から解放されると言う、
復活は毎日起こっていると、
水平線に昇る太陽を見ながら、
地平線に昇る太陽を見て、
原住民たちはそこに復活を見たと、
ユングは語る、
小さなマンションの、
テラスからも見ることができる、
東雲の新宿を遠望、
大気が騒ぐ、
新宿が浮かび上がる、
欅の巨木も目覚める、
鳥が飛び来る、
静かな音が流れる、
雲間に光が、
欅はざわめき、
瞬間、
一瞬の時が過ぎると、
何時もの朝となる、
詮方尽くれど希望(のぞみ)を失わず、