石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

10月26日 視察3日目の本日は北見市にあるイトムカ鉱業所を視察しました

2022年10月26日 | 自由民主党
 こんにちは、知見を広げることに胸が躍る石井伸之です

 宿泊先である旭川市より約100キロの道程をレンタカーで現地に向かいます。

 奥深い山道の先にイトムカ鉱業所がありました。

 どういった企業かというと、乾電池や蛍光灯に含まれている水銀を取り出し再利用する国内唯一の施設です



 何故、この地で水銀の再利用に向けた工場が建設されたかというと。





 この地は日本有数の水銀発掘場所だったことに由来します





 最盛期には4000人もの方が暮らしていました。

 どのようにして水銀が発見されたかというと。

 この地では真っ赤な石が多数発見され、これは何かあるとの直感を頼りに調査したところ、赤い石に多量の水銀が含有していることが判明しました

 乾電池は既に水銀ゼロ使用となっていますが、1991年以前の乾電池は水銀が使用されていました。

 また、蛍光灯にも微量ながら水銀が使用されています。

 まずは会議室で研修を受けた後に工場見学ヘ移ります。







 蛍光灯は破砕した後に、ガラス部分に付着した水銀を洗い流すのですが、その洗浄威力はガラスの角が無くなり素手で触っても安心なほどでした


 続いて実際にゴム手袋越しに水銀を触ることが可能な機器を体験しました。

 するとステンレスボトルが水銀に浮いています。水銀に手を入れると強く押し返してくる感覚は新鮮です。

 いかに水銀の比重が重いことが分かります。

 精製した水銀を頑丈な鋼鉄に入れて保管するのですが、2リットルペットボトル程度の大きさで40キロにもなります

 しっかりと腰を落として持ち上げなければ、腰を痛めてしまいそうです。


 続いて乾電池からの水銀抽出方法は、形状ごとの分別、異物混入確認、充電式電池の取り出しを行った後にロータリーキルンで焙焼します。






 温度設定が重要で600度から800度となっています。



 この温度以下でも以上でも水銀が蒸発せずに、燃焼機器にこびりつくそうです

 また乾電池の取り扱いで絶対に水中ヘ投棄してはならないとの話がありました。

 乾電池を水中ヘ投じると、水がアルカリ化するだけではなく、希薄ながらも有毒ガスが発生するそうです

 乾電池は濡らすことなく所定の手続きでゴミ回収に出して下さい。

 外部には管理型最終処分場が建設されています


 焙焼した残渣にのこる微量な水銀による公害を防ぐ為に、最終処分場があります。


 持続可能な社会の構築に向けて、有害物質である水銀のリサイクルをイトムカ鉱業所が一手に引き受けていることにご理解いただければ嬉しく思います


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