ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

金・銀・銅

2014-01-28 15:08:16 | 日記・エッセイ・コラム

今日は「金・銀・銅」です。いつものようにブログ内検索をしてみると、記事の内容で文字列として2件ありましたが、タイトルとしては初めてです。

「金・銀・銅」というタイトルですぐ想起するのはオリンピックのメダルの事だと思います。このブログではオリンピックの話題は取り上げません。

「金・銀・銅」は元素の周期表を見ると、きちんと縦にならんでいますが、この面白い第11族元素の話でもありません。

昨日の夕方、例の化石大好きの石好き予備校生が来店しました。センター試験が終わって少し余裕があるのでしょうか?先週の土曜日に続いてのご来店です。そういえば、先週の土曜日は先客だったOさんと何か意気投合したような感じで、長時間、店の石を見ながら話し込んでいました。お客さん同士が店で知り合い仲良くなるのは大歓迎です。何も買わなくても良いのです。「石の華」は石好きさん達のサロンのような場所になれば良いと思っています。「石の華」は出会いの場を作る発動装置のようなものだと思っております。

その予備校生、昨日は面接試験対策だとして、最近の地学的な話題を教えて欲しいと尋ねて来ました。とっさの質問に私が面接試験を受けたような気がしました。その場で私がすぐに答えたのは、このエリアの話題としては加賀温泉郷の地底に存在する巨大カルデラの話と重力異常の話題、それから金沢大チームが発見したマントル内地震の遺物としての岩石の話題を挙げました。どちらも興味深い話題だと思いますが、大学受験の話題としては相応しいか?分かりません。

それよりも先日のNHK-Eテレ「サイエンスZERO」の「金・銀・銅」の話題が良いのではないか!と答えました。彼はその番組は見なかったようなので、今度の土曜日に再放送がある事を伝えました。

その『「黄金の国 」ジパングの謎に迫る』は非常に面白かった、と思います。「金・銀・銅」ともに歴史的に話題性が豊富にあります。さらにそれらの成因に関する新しい知見と地球史的な視点、また、海底資源としての未来への展望、いずれも興味深い話題満載だったと思います。この番組を自分なりに咀嚼すれば、入試の面接試験などは簡単に対処する事が可能だと思います。要はそれらに興味を持ち、自分の言葉で話せば良いのだと思います。私は録画して数回見れば良いのでは!と答えました。

地質科学は他の理学部系の科学に比べて未知の事柄が多いと言えます。だからこそ面白いのだと思います。

今回の「サイエンスZERO」は面白かったと思います。ただ、番組は興味深く思ったものの、どうも私の関心は鉱石的な鉱物資源よりも鉱物結晶の美の方にあるようで、産業的な「金・銀・銅」の魅力よりも「金・銀・銅」の結晶の方に興味があります。結晶していない鉱石にはそれほど関心はありません。

「金・銀・銅」の鉱脈がどうして生成したのかは分かっても、どうして美しく結晶するものが少ないのか?気になります。塊としての鉱石と結晶する鉱物とは何がどう違うのでしょうか?

美しい鉱物結晶は貴重です。鉱脈の中で結晶する事の意味は何なのでしょうか?それは単なるサイズの問題ではないはずです。「金・銀・銅」の結晶は珍しく、それには単なる資源以上の価値があると思います。

どうも私の鉱物的関心事は鉱物資源よりもその「結晶」の方にあるようです。

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