今日の話題は蛍石です。
昨晩、何年かぶりにホタルを見ました。
お店が19時に終わり、久しぶりに外食をして、その後、白鳥路に行きました。白鳥路は金沢市内でもホタルが見れる貴重な場所です。昨晩は「ホタル鑑賞の夕べ」と称して周辺施設の照明を消していましたので、しっかりとホタルが光りながら飛んでいるところを見れました。
私の小さい頃には、小松市内の末広公園あたりでもホタルを見る事が出来ましたが、現在ではもうそれは幻です。小松あたりでも郊外の特殊な場所でしかホタルを見る事ができません。
私は東京や名古屋での生活が長かったので、ホタルを見れる環境を忘れていました。久々にホタルを見る事ができて、幸せに思います。
ホタルの写真は撮れませんでしたが、記憶にしっかり刻みました。
そうそう、ホタルの写真の代わりに、ホタルブクロの写真は撮れました。
この袋のような花にホタルを入れてみたいという気持になりました。
ホタルは文学でも映画でも登場する機会が多い昆虫です。すぐに思い浮かぶのは「蛍川」でしょうか。
そして何といっても「火垂るの墓」でしょうか。「何でホタル、すぐ死んでしまうん?」節子のこの言葉は忘れられないセリフのひとつです。
映画では「遠雷」の中で出てくるホタルのシーンも記憶に残っている名シーンのひとつです。
さて、蛍石の話題です。
蛍石は好きな鉱物です。鉱物コレクションを始めた初期の頃から蛍石は自然に集まっていきました。蛍石の持つ形の美しさとその色合いとが魅力的だからです。蛍石はコレクターの心をつかんでいると思います。
この標本は蛍石をメインに2種類の水晶が共生しております。自然はこのような絶妙な組み合わせを造ってしまうのです。この標本は店の入り口に置いてあります。
この蛍石はそこそこのサイズで斜方立方八面体の形をしております。斜方立方八面体は準正多面体のひとつで正方形と正三角形から構成された立体で、凧形二十四面体と双対関係があり、さらにミラーの立体とも関係のある魅力的な立体です。自然は自然に、このような幾何学的な形を造ってしまうのです。本当に自然は不思議です。
上の写真は蛍石にブラックライトを当てて光らせました。イギリスのロジャリー鉱山産の蛍石に比べると光り方は弱いものの、これも青く蛍光しました。これは一個100円の入れ物に入っている蛍石です。
蛍石はその名の如く、ホタルのように光るところも魅力的です。