ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

糸魚川

2015-03-24 14:39:04 | 日記・エッセイ・コラム
今日は久しぶりにひとり静かなお店です。久々のブログ更新となります。

昨日は10時の開店と共に糸魚川出身の学生さんが来店されました。彼は昨年、大学入学と共に金沢に来たのですが、石の本場である糸魚川出身でもあって、鉱物の事に関しては非常に詳しい学生さんです。昨日は昨年の入学式の時以来、何度目かのご来店でした。ひととおり店の中を見回り、購入する石が決まったあと、少しお話をしました。彼は彼の御祖父さんが小滝に住んでいらっしゃるらしく、家の踏み石として使っている巨大な翡翠の写真をスマホの画面で見せてくれました。それは相当昔からあるそうですが、今では天然記念物となっている贅沢な翡翠の踏み石だと思いました。糸魚川はジオパークになっている位で地質学的にも貴重な場所ですが、鉱物的にも様々な新鉱物を産する貴重な場所です。小滝産の翡翠の踏み石だけではなく、鉱物学的にも奈奴川石、青海石、糸魚川石、蓮華石、松原石、新潟石、などの新鉱物が多産する特異な場所です。彼との話は新しくリニューアルしたフォッサマグナミュージアムの話になりました。

彼も新しくなったフォッサマグナミュージアムには行ったらしく、鉱物の展示物が多くなった事を話してくれました。私はまだ新しいフォッサマグナミュージアムには行っていないのですが、実は、常連のお客様達はすでに行っており、彼らの撮ってきた写真は見せてもらっております。私もその内、一度は行ってみたいと思っております。

そう言えば、先日の北陸新幹線が開業した事もあって、1時間足らずで行けますので、金沢から糸魚川は近くなった気がしております。

そうそう、常連客のKさんは「はくたか」のグランクラスで行かれたらしく、平日だったせいか、糸魚川駅で降りたのはKさんお一人だったとおっしゃっていました。行くなら春休みやGWの混み合う時期は避けて平日の静かな日に行くのが得策かもしれません。

そのKさんのお土産は加賀の井酒造の純米吟醸でした。ありがとうございます。新潟の糸魚川のお土産なのに、なぜか加賀という名前の付いている日本酒には訳があります。実は、加賀の井酒造の場所は江戸時代の参勤交代で加賀潘の本陣が置かれていたからなのです。加賀前田家3代前田利常が献上された酒をいたく気にいり、加賀国でないのに加賀の字の使用を許し、酒銘を「加賀の井」とした、という謂れだそうです。そのお酒には金沢と糸魚川との繋がりがありました。

私はその「加賀の井」の酒蔵見学をした事があります。今日の写真はその見学の際に撮った1枚の写真です。



これは何に使ったものなのでしょうか?実は、私が特に興味を持ったのは、それそのものよりもその上部に置かれた赤い立方八面体の形でした。バックミンスター・フラーがベクトル平衡体と呼んだその形は正方形と正三角形からなる準正多面体です。その美しい姿はどんなものであろうとも存在感のある形です。前田家の家紋よりも気になって写真に撮りました。

今日は写真をもう1枚出します。それは、上の写真が入っていた同じSDカードに入っていた写真です。



これは5年前にフォッサマグナミュージアムに行った時に単独展示されていた赤谷鉱山産の霰石です。それはフォッサマグナミュージアムのお宝といっても良いと思われる標本だと思います。先日見せてもらった写真では単独展示ではなくなり他の鉱物標本と同じコーナーに格下げされていましたが、少し残念な気がしております。

糸魚川は北陸新幹線の停車駅でもあり、地元では新幹線効果を最大限に出すために様々な試みをしているようです。フッサマグナミュージアムのリニューアルもそのひとつだと思いますが、私が興味を持ったのはTVで見たヒスイカクテルでしょうか。ヒスイカクテルは鉱物バーに行けばメニューにあるような気がしますし、糸魚川に行ったら飲んでみたいお酒のひとつでもあります。

今日は何だか、お酒の話になってしまいました。

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