暑かった夏も終わり、ようやく秋めいた日が続くようになってきました。先日、長らく自宅のベランダに放置していた石の一部を店に運び、自分のお気に入りコレクションだった石や店内の未整理の石などを、まとめて店頭に並べました。それらの中には、久しぶりに目にする石もあったりして、新鮮な出会いを感じてしまいました。
今日の話題の石は、そのような石の中の一つです。
上の写真は、ブラジル産のアメシストですが、そこそこの大きさで、台座付きの観賞石だったものです。台座に接していた部分が隠れており、段ボールに納まっていたという事もあって、これまでその石の魅力の部分を見逃していました。
先日、この石を出してすぐに、常連のOさんがこの石の魅力に気付き、すぐに取り置きになってしまいました。
この石の隠れた魅力とは、アメシストの内部に入っている異常に多くの針鉄鉱(ゲーサイト)ではなく、それらの中に点在している謎の環状鉱物の事です。
これは、いったい何なのでしょうか?
これまでに、アメシストの中に白い球状のクリストバライトが入っているものなら見た事がありましたが、今回のものは、それに似ているようで、違うような気もします。
その形も円環というよりも円と四角形の中間的な形の環状をしているものが多いような気もします。
中には、針鉄鉱(ゲーサイト)を囲うように入っているものもありました。謎です。
謎の鉱物と言うと、それだけで、その石の魅力が増してしまいます。
我々のようなアマチュアの鉱物愛好家は、肉眼で見る事しかできないので、その謎の解明には限界があります。
この謎の環状鉱物の正体を知っている方がいらっしゃいましたら、コメントを頂けると幸いです。