今日は「モディリアーニ」です。モディリアーニとはアメデオ・クレメンテ・モディリアーニのことで、エコール・ド・パリ(パリ派)の画家のことです。このブログで画家の名前がタイトルになるのは「H・R・ギーガー エイリアン」(2013.01.28)以来だと思います。
ひとつ前のブログで姿石の事を書いたのですが、もうひとつ、面白いものがある事を思い出しました。
上の写真がそれです。
どうでしょうか?
これは能登のこぶり石です。私はこの石を見た瞬間、モディリアーニの絵画に似ていると思い、この石をモディリアーニと名付けました。
モディリアーニの絵は個性的な人物画が多く、その強烈な作家性が印象的なのですが、この珪乳石(こぶり石)からも同じような印象を受けてしまいます。
姿石は山形石や滝石のような自然の風景だけのものではありません。動物のように見える石や絵画のように見える石があってもおかしくないのです。そのイメージは自由であって、こうでなければならない、という硬直した価値観とは無縁なものだと思います。
こぶり石の形状は千差万別で、同じものがひとつとしてない、ところが面白いのですが、それらの大半は不定形なものが多く、中々、何かに見立てる事が難しいものが多いと思います。敢えて、言うならば、画家のイヴ・タンギーの作風に近いものが多いような気がします。
そのようなこぶり石の中にも何かに見立てる事ができる姿石が極少数ながらもあります。その希少性と、自由なイマジネーションの相乗効果が面白いところが、こぶり石の最大の魅力なのだろうと思っております。
石のサルが出てきたんでびっくりです
コメント、ありがとうございます。
モディリアーニはわかりやすいのですが、ニホンザルは平面的な写真ではわかりにくかったかもしれません。肉眼的な立体視で見ると、ニホンザルがたたずんでいるように見えます。そして、いったん、そう見えてしまうと、どうしても、そのようにしか見えなくなってしまいます。不思議です。
モディリアーニはすっきりと入ってきました