ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

鍾乳洞

2011-11-27 10:58:29 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜NHKのBSで「びっくり地底大冒険~不思議の国・スロベニア」を見ました。私は日頃からTVの洞窟番組は見るようにしています。特にスロベニアはカルスト台地の語源にもなったところで、さらにポストイナ洞窟は「石の花」という坂口尚の漫画にも出てくる鍾乳洞で、石の華としては無視できません。

番組は90分あり、充分洞窟世界を楽しめました。特に番組後半に紹介されたブルーの鍾乳石の美しさに目を奪われました。

美しい鍾乳洞として思い出すのは、やはりアメリカ、ニューメキシコ州のレチュギア洞窟です。その写真集とビデオも持っていますが、それらは私の宝物です。レチュギア洞窟は研究者以外は入れないそうですが、行けないところとしても、そこは我々人類の宝物だと思います。

もうひとつ、これもNHKスペシャルで2004年に放送されたメキシコのヴィラ・ルース洞窟です。こちらも硫化水素ガスが充満する洞窟で非常に危険なところです。その最奥にはイエローローズと呼ばれている硫黄の黄色い結晶が一面に広がる部屋があり、この風景にも目を奪われました。

どうも人がなかなか立ち入れないところに本当に美しいものが隠れているようです。

日本でも美しい鍾乳洞はあります。これもNHKのワンダーワンダーという番組で放送された氷渡洞新洞です。神秘的な純白の鍾乳洞で、その中ではキューブ状のケーブパールも見つかっています。

私が実際に行った事がある鍾乳洞で印象深いのは北九州の平尾台にある牡鹿洞です。そこは垂直洞窟で鉄の階段を降りると中には地下の川が流れていました。そのせいで恐らく湿度100%近い状態です。私が中に入った時には頭の上から光の柱が現れました。しかも息を吹きかけたり、声を出すと、それに反応して光の柱が波打つのです。霧のような細かい水滴がカオス的な模様を描きながら空の方へのぼっていきました。洞窟と自分とが呼応しているような幻想的で神秘的な体験でした。

それから忘れてはいけないのが我が石川県でも2,3年前に鍾乳洞が発見されたことです。以前は石川県には鍾乳洞はないとされておりました。そこは是非行ってみたい近場のスポットのひとつです。

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