ようこそ石の華へ

鉱物の部屋へのいざない

一番貴重な石

2020-02-07 11:44:04 | 日記・エッセイ・コラム
金沢の今朝の最低気温は-3.2℃だったようです。出勤時の道路は凍結しており、ツルツルでした。今年は暖冬傾向の天候が続いておりましたが、この時期は、やはり冬らしい天気になりました。ただ、積雪は例年になく少ないようです。

さて、先日の「子ども科学電話相談」を聴いて、印象深く思った事は、岩石と鉱物の違いを、おにぎりと米粒に喩えた事だったと思います。この喩えは、非常にわかり易く、使えそうな気がしております。(例えば、翡翠という石の理解に使えます。)

一般に石というと岩石と鉱物の事を指すと思いますが、この両者の違いの認識は基本的ながらも非常に重要です。

それから、ミネラルショーなどの石のイベントでは主に鉱物・化石・隕石が展示即売されますが、それらの違いは言うまでもなく明確です。他に天然石、原石、宝石などには人工的なものもあったりして、それらの違いを知る必要性があると思います。

先日、あるお客さんから、鉱物と化石と隕石のどれが一番貴重か?という質問を受けました。

私のとっさの回答は、隕石は地球外物質なので、最も貴重ですが、太陽系内では小惑星帯には大量の隕石がありますので、それほど珍しくありませんし、鉱物も現在進行形で生成されるので枯渇しないだろうし、それらに比べると、化石は過去の生物が石になったもので、地球以外の生物はまだ未発見ですし、その存在そのものが貴重で、さらに今後は、風化などで失われてゆくものだとしたら、やはり、化石でしょうか?と答えました。

ただ、鉱物の中にはダイヤモンドのように貴重な石もありますが、地球全体や宇宙を考えると、ダイヤモンドも大量にあると考えられることから、それほど貴重な存在ではないかもしれないですね。そういう意味では、金のような貴金属の地球や宇宙全体での存在量を考えると、それらが最も貴重かもしれないですね・・・自分の好みを加えると、やはり、金の結晶が一番貴重かもしれませんね!というような話をしました。

この何が一番貴重か?という素朴な問いには、個人的な価値観も入ったりして、非常に難しい問いなのですが、色々、調べていくと、非常に面白い発見が次々と見つかる好奇心を刺激する問いのようです。

その辺の話題はまた後日にします。
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