昨日は記念すべき石川県鉱物同好会の第一回鉱物採集会を行いました。
梅雨の合間の晴れで絶好の採集会日和になりました。
集合場所は小松市布橋町の十二ヶ滝です。
ここは川に断層があって、その断層を境に地質構造が変化し、採集される鉱物も違うという分岐点です。景観的にも美しい場所で、小松の風景でもお気に入りの場所です。そこに会員12人が集まりました。
採集会が始まる前に、会員のMさんからうれしいプレゼントがありました。それは40年前に作られた白山紋石のペンダントです。Mさんから参加者全員に配られました。白山紋石もアクセサリーになっていたのです。第一回採集会はうれしいプレゼントからスタートしました。
まず、山本会長のご挨拶と周辺エリアの地質的な説明があり、採集会が始まりました。それから車3台に分乗し、最初の採集場所である金平に向かいました。
今では金平は有名産地です。私は久々の金平でしたが、風景が以前とは別の場所のように一変しておりました。ここでは数々の名標本が採れています。金平採集の第一人者と言っても良いSさんが標本見本を見せながら、金平で採れる鉱物の解説をして下さりました。その後、みんなで約1時間ほど採集を行いました。以前ほどの収穫はありませんでしたが、各人それなりの採集ができたようです。
採集会はその後、三笠金山跡や赤瀬や「しのぶ石」が採れる道路工事中の場所等を回りました。赤瀬からは北陸中日新聞の取材が入りました。(今朝の北陸中日新聞の第二石川総合面に記事が載っていました。)
昼食後の午後はいよいよ菩提での採集です。
菩提も有名産地で、メノウやジャスパー、玉髄、オパール、算盤玉石、等の珪酸系鉱物が採れる場所です。
ここではみなさんかなりの収穫があったようです。中でもNさんのブルーオパールは圧巻でした。
このような鉱物が採れる小松に誇りを感じます。
私は石川県に戻って来て、本当に良かったと思いました。
菩提での採集を終えて、集合場所であった十二ヶ滝にもどる途中、粟津のMさんのお宅の石を見学させて頂きました。Mさんの驚異的な石コレクションには、みなさん驚いていました。石の文化はこの地に根付いていたのです。
その後、十二ヶ滝に戻って、先ほどのMさんからのプレゼントをみんなで分け合いました。
今回は非常に充実した採集会だったと思います。現地解散となりました。
実はまだ続きます。
加賀市栄谷町から参加のMさんをお送りするのに参加者5人が同行して下さいました。Mさんのお宅に着いてからも採集会は続きました。
Mさんは50年以上の石コレクション歴がある方です。ご自宅の石を見せてもらった後はお庭の池に敷き詰められた石を見学させてもらいました。さらに、どれでもひとつずつプレゼントします、とのお言葉にみなさん興奮しました。その後はみなさん、石を見る目が変わります。各自じっくり吟味しながら石を選びました。
昨日は本当に思いがけないうれしい採集会になりました。
ご参加のみなさん、ありがとうございました。
コメント、ありがとうございます。
石川県鉱物同好会は、コロナ禍で休会し、諸事情で、現在はまだ活動休止中です。