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鉱物の部屋へのいざない

擬態3

2018-11-16 11:31:38 | 日記・エッセイ・コラム
今日は「擬態3」です。擬態の話題は続きます。

このブログは石のブログなので、やはり、石に擬態する生物の話題に触れざるを得ません。

このブログで「擬態」を書いた事の影響もあって、擬態への関心・興味が高まっております。それで、擬態に関する書籍を購入しました。学術的な擬態に関する本は後回しにして、初心者として、擬態を楽しもうと思い、まず、「擬態生物図鑑」(笠倉出版社 「擬態生物」研究会:著 2014)という古本を入手しました。その本は隠れた生物たちをクイズ形式で掲載しており、ビギナーにとっては、神秘的で華麗な擬態の世界を楽しみながら疑似体験することができました。

その本には驚くべき擬態の数々が載っておりましたが、それらの中でも最も難しく、答えに驚嘆したのが、鳥のイカルチドリ(その本ではイルカチドリになっておりました。間違いです。)でした。正直、私は川原の小石の中に擬態した鳥を見つけられませんでした。答えはページをめくると出ていましたが、そこではさらなる驚きが待っていました。石なら天敵のカラスにも食べられない!という事で、彼らが編み出したのが、石に化けるという擬態だったのです。そして、さらなる驚きとは卵の柄もまた石ころソックリで、どうも生まれながらにして石に変身する能力を持っているのだ、そうです。

今日の最初の写真はそのようなイカルチドリの卵の写真ではありませんが、何となく鳥の卵のように見えた小石の写真です。



さて、石に擬態する生物は他にもいます。「擬態生物図鑑」ではカニのオウギガニが載っております。それはまるで浅瀬にうごめく小石の集団です。そのじっとしている姿は本物の小石と瓜二つで、動かない写真では、なおさら見極めが困難です。海の生物では、他にサツマカサゴがいます。藻に覆われた岩のように見えるその姿は岩礁に擬態しています。他にはオニダマルオコゼやオビアナハゼなどもサンゴや岩に擬態します。本には出ていませんでしたが、カニのドロイシガニやカメのマタマタなども同類の擬態をするようです。

陸上ではカワラバッタが擬態の名人です。

そうそう、植物にも石に擬態するものがあります。その代表はリトープスでしょうか。それは石に擬態することで食べられないように進化したのでしょうか?リトープスは多肉植物で園芸店で売っているのを見て、思わず、買ってしまいそうになった事があります。それは、石好きさんにとっては衝動買いしたくなる植物でしょうか?

今日のもう一枚の写真は変成岩に擬態したクッションです。



これは、人間が石に似せて作った製品です。人間が石に擬態するものを作るテーマは次回にします。

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