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鉱物の部屋へのいざない

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大谷 石の華

2020-02-25 14:25:33 | 日記・エッセイ・コラム
先週末、石の仕入の為、関東方面に一泊二日で出張して参りました。その際に、以前から行ってみたかった栃木県の大谷(おおや)にも足を延ばしてきました。大谷は大谷石(おおやいし)の産地です。大谷石は、あの有名なフランクロイド・ライトが旧帝国ホテルの石材として使った石です。それは小松の滝ケ原や観音下(かながそ)と同じくグリーンタフ地域の凝灰岩で、親近感がありました。ただ、私の本当の興味は、そのような凝灰岩にあった訳ではなく、冬の季節だけに現れるという大谷資料館の「石の華」を見る事でした。店の名前と同じという事もあり、大谷石以上の関心がありました。(このブログの「石の華」2013.03.29参照)

初日に、石の仕入れを済ませ、その日の宿は宇都宮駅前のホテルにしました。(ホテルの部屋で見たニュースで、石川県で最初の新型コロナウィルスの感染者が出た事を知りました。正直、今回の出張は怖いと思っていましたが、出張先で、石川県も怖いエリアになってしまった事を知りました。)

翌日の朝、大谷観光一日乗車券を購入し、バスで大谷資料館まで行きました。




大谷は小松よりもダイナミックな凝灰岩地帯でした。そして、大谷資料館にはダイナミックな地下空間があり、ワクワクしてしまいました。私は鍾乳洞のような自然の巨大な地下空間に惹かれてしまうのですが、石切り場としての人工的な地下空間にも感動してしまいました。その中に入ると、なぜか?なつかしいような気持にもなりました。もしかすると、それはプレイステーションの「ICO」や「トリコ」のゲーム空間に似ていたからかもしれません。





そのような地下空間を順路に沿って堪能していると、最後の出口付近に「石の華」がありました。それは壁一面に張り付いておりました。拡大すると毛状結晶の集合体です。それは、解説にあった塩の結晶ではなく、恐らく、ゼオライトの一種だろうと思われます。それにしても非常に面白い存在です。私は写真を撮りまくりました。





念願の「石の華」を見た後、大谷景観公園と大谷寺(おおやじ)の大谷観音と平和観音を観光して帰りました。



宇都宮駅に戻ると、あらかじめチェックしていたお土産物コーナーで「大谷 石の華」という和菓子を購入しました。それは大谷石の石肌を模した落雁で、独特の口溶け感が楽しめます。(在庫がある限り、先着順でサービスします。)

その日は、東京駅に戻って、夕方から、私が東京に住んでいた頃からの大切な友人たちとの飲み会に出席して、北陸新幹線の終電で金沢に帰りました。充実した出張でした。

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