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鉱物の部屋へのいざない

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利益の石

2017-03-30 11:53:03 | 日記・エッセイ・コラム
今朝、ポルテ金沢の店の郵便受けに金沢アートグミ(北國銀行武蔵ヶ辻支店3階のギャラリー)から届いた「利益の石」という展示会のチラシが入っておりました。「利益の石」(2017.4.23 ~ 7.17 )という展示会は大阪を拠点とする湯川洋康・中安恵一の個展で、今回は石をモチーフに「石と人の距離」を哲学的にアートにするというユニークな作品のようです。私は、いよいよ始まるのか、と思いました。

それは昨年の12月24日の閉店に近い時間帯だったと思います。その日はクリスマスイブ、私は早く自宅に帰りたいと思っていた時に、突然お二人の訪問がありました。ひとりは金沢アートグミのUさん、もうひとりは湯川洋康さんでした。二人の目的は飯盛里安博士が造ったビクトリア・ストンの現物を求めてでした。どうも、このブログの「人造宝石」(2012.05.29)を見て来られたそうで、その時、今回の展示会の為のリサーチ中だという事を知りました。

私はブログに出したビクトリア・ストンをお見せしました。それらは売りに出していなかったものの、彼らがビクトリア・ストンの薄片を作りたいという話に興味をおぼえ、それらを無償提供する事にしました。

天然石の岩石薄片なら普通に見た事がありましたし、そのような本も出ているので、それほど珍しい事ではなかったのですが、私は人造宝石の薄片は見た事がありませんでした。私はその薄片見たさに、三つとも貸出しする事にしました。

私は偏光顕微鏡で見る石の薄片の美しさを知っておりましたので、それがどのようなものになるのか、という事に興味津々でした。

その後、三つのビクトリア・ストンの中からブログ写真の左にある黄色いオーバルカットの石が薄片制作に選ばれたようで、後日、その薄片と薄片写真を見せていただきました。

その薄片写真は、私が予想していた通り、というか、玉髄の薄片のような雰囲気のある、繊維状の結晶が規則正しく同じ方向に並んでいるものでした。

それが、今回のチラシのメインビジュアルになっています。

そのチラシは「石の華」の店頭に置いておきます。それから、金沢アートグミのホームページにも載っておりますので、そちらでも見れます。

この展示会、関連イベントとして、作家のトークショー以外にも、「長手石を探す」というバスツアーやビクトリア・ストンを実際に製作していた柴田満氏の「飯盛里安を聞く」というトークもあるようで、それらのイベントも面白そうです。

今日は石をテーマとしたユニークなイベントの紹介でした。
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