キースラーガー

今日は「キースラーガー」です。「キースラーガー」とは、層状含銅硫化鉄鉱の事で、ドイツ語で言う硫化鉄鉱鉱床を意味する「kieslagerstatten」から来ています。「キースラーガー」は黄鉄鉱を主体とし、黄銅鉱などを含む硫化鉱物の集合体から成り、もともとは深海底にできた熱水性の硫化物の堆積層であったものが、変成作用を受けてできたものです。黄鉄鉱、黄銅鉱というと尾小屋鉱山などの熱水鉱床の鉱山のものを連想してしまいますが、「キースラーガー」はそれらとは別タイプのもので、日本では別子銅山が有名です。

さて、今日の写真はその別子銅山産の「キースラーガー」です。如何にも金属鉱物の鉱石といった雰囲気でキラキラしています。ただ、大型の自形結晶には成りにくいようで、結晶好きには物足りない気がしてしまいます。







今朝、新聞のTV番組欄で今晩放送予定の「ジパング・ハンター 天空と地下の迷宮鉱山」（NHK-BSプレミアム21:00-22:30）の存在を知りました。気になるタイトルだったので、すぐに調べてみると、どうも別子銅山関連の歴史秘話という内容のようです。TV番組では珍しい鉱山ものです。しっかり録画する事にしました。

それで、今日のブログは「キースラーガー」としました。

私は10年以上前のゴールデンウィークに別子銅山に行った事があります。その頃はサラリーマンだったので、しっかり連休が取れましたので、その年のGWは四国地方の石の旅をしたのです。その旅の途中にマイントピア別子というテーマパークに立ち寄りました。そこは別子銅山をテーマとした観光施設でしたが、鉱物趣味の大人には何か物足りない感じがしました。それで、タクシーを使って別子銅山記念館に移動したのですが、何と！休館中でがっかりした苦い経験があります。

そういう意味で、私にとっては別子銅山も「キースラーガー」も物足りない印象が残っております。

さて、今晩の番組はどうでしょうか？

そう言えば、今晩は地上波で「プロフェッショナル 仕事の流儀 恐竜学者 小林快次」（NHK総合22:00-22:50）があり、放送時間帯が重なっています。裏録予約して後日見る事にします。