いぬぶし秀一の激辛活動日誌

おかしな議員[わんちゃん]の激辛日誌です。日々感じたこと、活動報告、行政への提言など、本音で書き込む人気ブログです。

貸すときは100坪29万円。借りるときは77坪122万円。区役所の賃貸料

2008-09-06 | Weblog
 大田区は、区役所が手狭になったとして、蒲田5丁目の民間ビル4階約77坪を、10月から月額122万円で賃借することになった。はたして、本当に手狭のだろうか。まして、本庁舎から離れた雑居ビルの4階に賃貸事務所を借りる理由はいかに‥

 どこの部署が入るかの説明もなく、区民の血税が毎月122万円も費消されることになる。当該のビルは、平成10年11月に日本橋にある法人が取得し、相当期間空室だったものだ。

 当初想定した如何わしさは、

①地元の有力者が所有するビルが空室で困って区幹部に泣きついた

②如何わしい企業が、区の裏ネタをつかんで、それを材料に賃貸を迫った

 というものだった。如何わしさを感じながら所有者の謄本を取得したが、権利関係からは如何わしさを見つけることはできなかった。

 例えば、本当に区民対応の窓口が不足するのであれば、区役所2階のレストラン約100坪の賃貸契約を解約すれば、区民の利便も向上するはずだ。まして、このレストラン、駅から1分の好立地の100坪が、な、なんと月額29万円で貸されているのだ。本当に必要ならば、このレストラン業者に1年分ぐらいの賃料を補償して退去してもらっても、たかだか350万円である。122万円の家賃で区役所から離れたわかりにくい雑居ビルを借りるより、よほどいい。

 または、9階にある区職員労働組合事務所や、元理髪室など、区役所にある必要はないはずだ。そんな検討もなく、ましてや『なんとなく足りない』で、不動産を借りるだろうか。

 私の勝手な邪推だが、この貸事務所の本当の目的は『区民対応』などではなく、『業者対応』の窓口ではないか、と思っている。

 つまり、これから①羽田空港跡地開発②蒲々線計画③蒲田駅東西再開発など、大型開発案件が山積みの大田区にとって、様々な利権が蠢く案件を、さすがに、大田区役所本庁舎では話にくいし、目立ちすぎる。

 であれば、JR蒲田駅と京急蒲田駅の中間に位置する、誰もが出入りする『目立たない』民間雑居ビルは『好都合』な物件、となる。賃貸期間が5年間というのも、蒲々線計画、羽田空港跡地計画の『佳境』の時期とドンピシャである。

 今後10月からこのビルに『区民対応』の窓口は多分入らないだろう。想定される部署は、ズバリ『空港臨海部担当』か『交通事業本部』だ、と思っているが如何だろうか。

 新たに借りるスペースに、どこの部署が移転するかさえ説明の無いままに、10月から借りることを区は決定した。

 そんなことは、民間ではあり得ない!民間出身の区長さんをお迎えしたのに、どういうことだろうか。10月が楽しみである。
 


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大田区が六郷地区に600坪余の土地を取得!

2008-09-05 | Weblog
 大田区執行部に対して楯突いているように思われている私は、以前、経営管理部長から「我われのお友達ではない」とまで断言されてしまった。まあ、議員は常に執行側と緊張感を持つべきが持論なので、お褒めの言葉と受け止めているが…

 その後も、露骨に見える旧政権中枢の人々に対する左遷人事にも苦言を呈してきたが、その動きはさらに止らなかった。先般も、区の外郭団体とも言える社会福祉法人の理事長を更迭したり、区元幹部の再就職先に対し、圧力と思われる言動を続けている行為は、お役人以前に「人として」どうかと思う。志ある職員はやる気をなくし、昇任こそが生甲斐の人が多くなる組織はいつか崩壊する。くれぐれも、ご再考を!

 とまあ、けんか腰の前置きの後になんだが、今日はすばらしい!!!と、敬意を表する案件があった。それは、大田区仲六郷にある国道沿いのファミレス跡地約600坪余りを、雑色駅前にある六郷特別出張所の移転先として区が購入したのだ。

 実は、この話は旧政権時代から出ていた話で、六郷出張所にアスベスト含有建材が使われていたり(現在は安全です!)、雑色駅立体化に伴う駅前広場予定地に出張所がかかっているなど、地元からも早期取得が望まれていた案件だった。

 が、かなわないまま、該当する土地にはゴーストタウンとなったファミレスが残り、様々な購入先がウワサにのぼっては消えた。隣接するス-パ-も触手をのばしたが叶わず、急転直下の英断で本日、大田区土地開発公社が購入した。

 土地購入は、お役所仕事で行っていては時期を逃してしまう。今回は、話が机上にのぼって1ケ月もたたないでの結論とは、いかにも早かった。様々な人々の努力の結果だと思うが、この好立地の取得は様々な意味でよかったと思う。

 また、道路予定地を除いても600坪は出張所だけには広すぎて、地域のために様々な意見を取り入れた有機複合的な公的施設が出来る可能性があり、楽しみである。さらには、出張所の移転先が決まったことにより、雑色駅前再開発の大きな種地が出来たことも拍手喝采の出来事だ。

 大田区執行部のすばやい英断に敬意と拍手を贈りたい!!!!!


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懐かしい同期に再開@千歳基地

2008-09-03 | Weblog
 今日は区議会行政視察最終日。札幌市にある科学青年館を視察した。視察と言っても、札幌市が議会中ということもあって、ただ客として見ただけである。

 バブルの頃はやった施設、という感想が誰もの口から出た。平日だからだろうか小学生の団体だけが目立った。多分、家族連れでは来ないだろうと思う施設。札幌市の予算を食いつぶしているに違いない。

 お役人がくだらないハコモノ集客施設を作ってはいけない、という好例の視察先であった。

 夕方のフライトまで時間があったので、同僚議員を誘って航空自衛隊千歳基地を訪問した。ここは、対ロシアの最前線の戦略航空団である第二航空団が所在する基地だ。冷戦構造華やかだったころは毎日のようにスクランブル(領空侵犯対処)が行われていた。

 なんと、この基地の広報係長に自衛隊生徒同期のH准尉が就任していたのは驚きだった。自衛隊生徒は基本的に『技術者養成』というミッションを帯びているので、広報など事務系に行くことは少ない。

 戦闘機の機上電子機材のエンジニアだったH君は、11年前から広報担当となったそうだ。彼の手配により、短時間だったが有意義な千歳基地視察が出来たことは感謝に耐えない。視察中に同基地所在の同期、先輩、後輩が入れ替わり訪ねてくれたのも、大いにありがたかった。

 同期のO君は、糖尿病の影響でゲキ痩せだったが、100坪の自宅で畑仕事にせいを出しているそうだ。反面、E君は、いったい誰?というぐらい太ってしまって、びっくり。2期後輩で、旅行会社を経営していたときに新婚旅行を手配したS君は、もういっぱしのオヤジになっていた。

 見合いで、絶世の美女をゲットしたと羨望のまとだったT君は、定年に備えて、大型免許の講習中で会えなかった。(自衛隊の定年は階級によるが、概ね54歳~)

 以前、中部航空方面隊(埼玉県入間市)の予備自衛官担当だった、千歳基地業務隊長は訪問者名簿に私の名前を見つけて、わざわざ訪ねてくださった。こんな時は、面倒くさい苗字に感謝である。(佐藤とか鈴木だったらわからなかっただろう)

 最後に基地司令を表敬訪問。私より3歳年下のイケメンの司令から、それぞれの名前入りの識別帽(アポロキップ)の贈呈には一同感激だった。

 大急ぎで千歳基地を後にして、空路羽田へ。次は、午後6時から品川から屋形船で宴会。ふう~帰宅は深夜だった。お疲れ様!

↓F-15戦闘機の前で、いやがる(?)広報担当女性自衛官とともに


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いつでもどこでも誰でも読書を@恵庭市

2008-09-02 | Weblog
 こども文教委員会行政視察2日目は、北海道恵庭市である。釧路から列車で3時間半かけてたどり着いた。こんな行程を旅行会社が組んだらクレームの嵐だろうが、行政視察の場合は、相手側の日程と、こちらの調査項目がうまくあわないことが多く、事務局が苦労してうまくマッチングした自治体を回ることになり、こんな恐ろしい行程になる。

 人口7万人弱の小さな恵庭市には、以前より馴染みがある。先代の市長さんは自衛隊生徒の6期先輩で、私の選挙の時には激励のメッセージをいただいた。今の市長さんは、全国のマニュフェストを学んでいる議員の間では、神様のような存在の方だ。私も何度か講演をお聞きし、名刺交換もさせていただいた。

 自衛隊関係者が1万人以上いると言われる恵庭市で、政党の支援もなく、団体の推薦もない候補者が当選するはずがない、と誰もが思っていたという。が、この市長さん、絵本のようなわかりやすいマニュフェストを全戸配布して見事当選されたのだ。曰く、恵庭のような保守的な町でもマニュフェスト選挙ができるのですから、全国どこでも出来るはずです。

 さて、今日の調査項目は市長さんもマニュフェストで掲げていた、読書による子育てと地域づくり事業についてである。

 まず市内にをまわってびっくりしたのは、本当に「恵まれた庭」という市名のとおりの街であることだ。まさにガーデンシテイとお呼ぶにふさわしいキレイで公園と緑が多い。住んでみたいと思わせるこの市の人口は、毎年増加していることもうなずける。

 図書館でお話をうかがった。
 
①市の事業としてブックスタート(乳児に読み聞かせを始める)を全国に先駆けて始めた。

②その結果、家庭で夫が子育てに参加する、という副次的効果があった。

③市立小中学校すべてに、司書を配置し、年間100冊読書運動を開始した。

④学校図書館を市立図書館の管轄として、有機的に結びつけて、市民と児童生徒の読書活動を支援している。

 その結果、小学生の平均貸出数は41冊。図書館登録市民数42000名(総人口の約6割)という素晴らしい実績を残すことができたそうだ。

 なぜこんなに読書に力を入れるのかとの私の質問の回答には、簡潔明瞭な答えが返ってきた。

 今の市長は図書館長でしたから…

 何事も、首長の思い入れ次第である。



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学校から廊下と職員室を取っちまった@釧路市

2008-09-01 | Weblog
 今日から3日間、こども文教委員会の行政視察で北海道に来ている。行政視察とは、各委員会で年1回所管事項について「先進的自治体」を視察し、区政に反映しようというものだ。

 ただ、夏は北海道、秋は九州方面の「先進的自治体」が多いのは偶然だろうか。また、いまどきの格安なセット旅行は主催旅行会社と「業務委託契約」を締結する必要がある、との意味不明な理由で使えず、今回も2泊3日で一人約10万円が支出されている。

 今回は統廃合にあわせて、学校から廊下と職員室を取ってしまった釧路市立東雲小学校にお伺いした。どの委員会で視察しても「刑務所」しか見ない「北海道某市」より期待できる視察だ。

 急激な少子化と、都市部から郊外への人口流出で学校間の児童数の格差が7.7倍も開いた釧路市では平成11年から統廃合をすすめてきたそうだ。その際、いずれの学校の名前も残さず、あらたな校名、校歌、校章を作り、校舎も新築または大規模改修をしたそうだ。

 そのことにより、以前と同じ校舎を使用する児童と移ってくる児童の間に感情の差異をなくすことができたという。

 東雲小学校は、開校104年の桂恋小学校と40年の白樺台小学校を統合して平成17年に開校された。校舎はその時新築されたもので、いくつかのコンセプトがある。

①「地産地消」の精神で、地域の特産品である木材を多用した校舎。
カラマツをはじめ校舎内外は木材がふんだんに使用されており、木のぬくもりを感じさせられるとてもよい校舎だった。

②教室と廊下の仕切りがない。
これはビックリした。本当に廊下がないのだ。また、各教室は自由に行き来ができる構造で、開放感があふれていてとてもいい感じだ。

③職員室を廃止し、教室脇にテーチャーズステイションを配置。
高学年棟と低学年棟それぞれのフロアーすべてを見渡せる場所に、病院のナースステーションのような開放型の「テイチャーズステーション」が配置され、職員室はない。このことにより、常に子供たちの状況を見ることができ、また子供たちもいつでも先生に会いにいける環境が作られている。

④校長室の廃止。
校長は教頭などともに事務室に常駐し、来客時や部外秘を扱う時には、応接室を使う、との説明だったが、チラっと見えた応接室の奥には、どこにでもある校長先生の大きな机と椅子が鎮座しており、この部分は説明といささか違うな、と感じた。

 確かに、囲われた教室という空間は、生徒児童にとっても、教員の資質向上というメンからも問題があろう。今後、大田区でも大規模改修や建て替えの機会に検討に値することだ。が、やらねんだな~大田区は先進的なことは。保守的だからね。やるとしたら23区で一番最後か?????


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