”しんさん”のよもやま話

僕のビジネス感や社会現象に対する意見とかを趣味のヨットやゴルフ等の話を織り交ぜながらよもやま話的に発信します。

しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(21)

2006年02月17日 23時42分40秒 | ビジネス

2月17日(金)

先月の検診で高脂血症の治療が必要と言われ、家ではオニオンスライス、ほうれん草のおひたし、豆腐ばかりの食事ばっかでいやになっていましたが、先週の再々血液検査の結果が出て、無事コレステロール値は正常範囲内との話でした。これで少し好きなものも食べられるかなと思うとうれしくなってしまいます。そこで今日はみなさんにわかりやすいとっておきの話をします。

徳川幕府の二代将軍秀忠及び三代将軍家光の補佐役として老中、大老を務めた土井利勝と言う人物がいます。なかなかの人物で徳川300年の基礎をかためた名宰相と言えるでしょう。この土井が後輩の老中にその心構えを聞かれて次のようなことを言っています。
国の政治と言うのは重箱の中をすりこぎでかき回し、丸いフタをするように考えればよろしい。

この意味はもうお分かりと思いますが、すりこぎで重箱の中をかき回してもすみずみまで行き届かず角に残るものができる。⇒それが政治の極意であって、すみずみまで楊枝でつつくような政治を行うと民がいやがる。ちょっとは残る部分があった方が民が安心するでしょう。
また重箱に丸いフタでは四隅が見えてフタの役を果たさない。⇒が、重箱もぴったり合った四角いフタをされると、息苦しくてかえって中の物が腐る場合もある。息抜きをさせるためには、やはりフタはぴったり合わない方がいいでしょう。と言った意味だそうです。

これを企業の運営にあてはめてみても、よく合いますよね。僕は経営もまさにその通りだと思います。幸い僕の会社のトップも近くの仲間の会社のトップもバランス感覚があるのでいいと思うのですが、僕の友人の元いた会社では聞く限り”針で重箱をかき回し、四角いぴったしのフタをするトップがいるようです。いつか社員が疲れて、最後はJALのようになっちゃいますかね。いずれにしてもあまり理性だけでやりすぎると会社は衰退の一途でしょうね。
今日はものすごくわかりやすい話だったでしょ。ではこの辺で

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しんさんのよもやま話・・・ビジネス編(20)

2006年02月17日 00時15分12秒 | ビジネス

2月16日(木)時々

今日は飲み会があったので11時すぎとなってしまいましたので、多分書き終わる時は0時を回っていることでしょう。
今日の話は「アメリカではの守」の話です。この言葉は一橋大学の伊丹先生がある雑誌に書いてあった言葉ですけど、妙に気に入っています。最近ビジネスの世界ではやたらにアメリカの企業でやられていることは何でもいいことのようにまねしたがる傾向が強すぎるように感じているので、ちょっと皮肉っぽくしたこの表現が気に入っているのかもしれません。
誤解してもらって困ることは決してアメリカ式が悪いと言うことではありません。むしろアメリカにおいてはすべて正しいことだと思います。だからと言って日本でも正しいかと言うと必ずしもそうではないと言うことです。表面的には理屈に合っているのですが、アメリカにおける企業を取り巻く環境やアメリカ人の持つ共通の暗黙知と日本のそれらとはまったく違っていることが多いからです。
たとえば成果主義と言う制度も雇用環境が異なれば、そのひずみがいずれ大きな問題になってきます。とかく我々は自分達の目にみえる部分だけで判断しがちですが、そのベースにあるマインドや制度が異なれば、当然答えも違ってきます。ここのところを考えずしてアメリカでは・・・とやったところでうまく行く訳がないと思います。
このことは形式知をいくらまねしても、暗黙知の部分を理解していないかぎり成功する確率は低いと言うことになります。
企業における発展にはベースとなる共有された暗黙知の上に形式知がきずかれ実践されることが重要です。となるとまず得られた形式知は自分達の暗黙知にするための行動(実用検証)により、自分達流の暗黙知を創造することです。(内面化)
次に実用検証による経験を通して暗黙知の共有化を図ること。そして得た暗黙知の表出化すなわちあるべき姿を表現することです。このあるべき姿をより具体的に表現して実践に取り入れることにより、アメリカ流も日本流に変えることができます。
なんか難しく書いてしまいましたが、要は文化や制度の異なるアメリカでは・・・も一度、日本の中で実用化検証を頭の中ですることから日本流を生み出すことが必要だと言うことです。そして具体的プログラムを作れば同じ目的であっても戦術は異なってくると言う訳です。企業における戦略策定においてもまったく同じことが言えると思いませんか?
今日はなんか小難しくしてしまいすみません。

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