西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

紅梅と白梅、サン・キュウ

2008-03-09 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今日は良い天気で気温も上がった。私の庭の白梅、庭に向かい右側隣家庭の紅梅が呼応して咲いている。
飯田龍太の句に「白梅のあと紅梅の深空あり」というのがある。
私(市路)は「紅梅や白梅塀越し挨拶し」という句をつくったことがある。

まあ今日は3月9日、「サン・キュウ」の日だ。温かき日、紅梅と白梅に感謝したい。
Thank you very much indeed!



広島を歩くーやはりしんどいー

2008-03-08 | 地域居住学
今日は天候も良かったので、広島の平和記念公園から、基町の超高層賃貸団地に行き、そこから少し歩いてからタクシーに乗って1954年(昭和29年)竣工の鉄筋コンクリート造の「京橋アパート(広島県住宅公社)」を見に行った。

基町の超高層団地は大高正人さんの設計、前川國男の弟子、だから前川の師のル・コルビュジェ風のピロティと屋上庭園がある。屋上には集会所と菜園(屋上庭園)があるが、鉄格子で廊下から隔てられ鍵がかかっていて我々はアプローチできなかった。

そこから広電(市街電車)の通りまで歩いた。基町高校、中国放送、護国神社、広島城、池田勇人(広島出身の総理大臣、「所得倍増計画」)銅像などがあった。

広電通りでtaxiをひろって的場町近くの「京橋アパート」に行った。竣工から「たった」54年を経た集合住宅は、「どうしようもないな」の状況だった。住人の定年になったばかりの「おじさん」に聞くと、「二間で家賃は5千円、広島県は建て替えを言ったが財政難で頓挫、まあ家賃が安いので住んでいる。風呂が付いていないので今まで銭湯に行っていたが、それも潰れて、今は別の所に・・・」


広島は市街電車が健在のいいところもあるが「歩いて見て回るにはしんどいな」と思った。

(写真は、基町アパートと京橋会館)

広島・西風新都(せいふうしんと)へ

2008-03-08 | 地域居住学
皆さん、広島の「西風新都」って知っていますか。http://www.seifu-shinto.jp/index_f.html
中国地方の中心都市・広島の西郊外の「ニュータウン」である。昨日は、ある研究の一環で見学・視察に出かけた。

広島駅から宮島行きの市街電車(広電)に乗った。いわゆるLRW(ライト・レイル・ウエー)だった。紙屋町西で降りて、「西風新都」行きの「アストラムライン」(明日tram-lineである)に乗った。約40分、470円だった。
広島市の人に自動車で案内していただいた。「アストラムライン」は地下鉄からすぐ地上鉄になるが、これは1994年8月に開業、その4月に広島市立大学が移転、それ以前からある広島修道大学もある。広島市の方に聞くと、この「西風新都」は、神戸の西神ニュータウンにも範を取ったようだ。マスタープランは、西洋環境開発がつくったようだ。私は「西」絡みですね、と反応した。この「ニュータウン」は基本的に民間開発、広島市は、「アストラムライン」や道路のようなインフラ整備に努めて来たという。住宅地は「A.CITY」のような高層マンションが中心にあり、
外には戸建て住宅地が広がっている。その中でも「こころ」のようにリクルート社の住宅情報誌などで一番良く売れている住宅地もあるようだ。
この住宅地は、初期のところは電線は地中化されて景観がすっきりしており、各住宅も生垣で囲まれていて良い。だが、若々しいこの「こころ」居住地も長い将来を考えると、どうなるか、心配である。

地域の図書館に行き館内散歩

2008-03-06 | 生活描写と読書・観劇等の文化
今日、精華町役場に行く用事があり、ついでに付設の町立の図書館に久しぶりに入ってみた。私の家の近くには、高の原に奈良市立北部図書館もあって、閲覧だけならこちらも利用できて良い。他に国立国会図書館関西館も近くにあって、図書館密度の濃い地域と言えよう。精華町図書館のタッチパネル式検索機の「著者検索」で自分の名前を打ったら一冊だけ入っていることが分った。『いい家みつけたーロンドン借家住まい日誌ー』である。1986年晶文社刊のやや古いものである。

最近は、ビデオに加えてCDやDVDも相当あることが分った。「暇になったら(何時のことか?)」ゆっくり見せてもらおう、リアルに旅行に行く前に「予習」も出来るかな、と思った。雑誌書架もざっと見てみた。『科学』(岩波)3月号は「市民科学のリテラシイー」特集でパラパラと見てみた。中々面白そう、コピーを頼もうと思ったら「最新号は駄目、来月になったらできます」とのことだった。

自分ちの書架(二箇所)、積水ハウス総合住宅研究所及び西山記念文庫の書架、そして三つの図書館の書架を、総合的にイメージして位置づけ使いまわす発想が必要と思った。何だか知的に楽しそうな作業だな。
(写真は、精華町図書館、奈良市北部図書館、国会図書館関西館、西山記念文庫)




ブログアドバンスに入ってみる

2008-03-05 | パソコン関係
昨日から「ブログアドバンス」に入ってみた。今まで無料ブログだったのが、月々珈琲1杯分位の出費となる。ただ、それに見合って、色々なことが出来るようだ。

写真を、今までは1記事1枚だったが、何枚も貼れるらしい。どうやるのかな。

毎日、何人がアクセスし何記事よまれているかは、今までも全体像は分っていたが(平均してパソコン200台以上から、計600記事以上にアクセス)、何時ごろ、何処のURLからアクセスしているか分析できることになった。しかし、実際見てみると、グーグル検索からのアクセスが多い。分りやすいキーワードを表題や内容にちりばめるとアクセスされやすいのかな。

どんなキーワードでアクセスしているかも分る。一寸、しかし、又それらを見るのに時間がとられるのはどんなものか、とも思う。

写真の貼りこみ(演習):「日本の風景を変えた男たち」池田武邦、 内藤多仲、丹下健三

世界遺産ではなく地域遺産を

2008-03-04 | 色々な仮説や疑問
今日配達された『学士会会報』No.869に赤坂憲雄さん(東北芸術工科大学大学院長)が「地域遺産とは何か」を書いていて、面白いと思った。

まあ多くの人が「世界遺産云々」するが、あれは「グローバル・・」と言いつつも西欧社会の価値観で「上」から決めている傾向が強い、と言う。そして、そうではなく、オーストラリアの原住民アボリジニの「何もない聖地」とか宮沢賢治の「イーハトヴ」などこそ地域住民の物語豊かな、いわば「地域遺産」ではないか、と言う。

そうだな、我々も「けいはんな学研都市」地域で、地域遺産を残すべく、しっかり夢を持って使い、未来を形成していきたいな、と思った。

(写真は、民俗学者で東北学、仙台学等に取り組む赤坂憲雄さん)

雛祭り

2008-03-03 | 金沢の思い出
今日は雛祭りの日だ。「お雛さんは何時ごろ飾って何時ごろ片付けるのか」ということが、別の地域SNSで話題になっていた。私は、子供の頃を思い出してみると、故郷・金沢では、どうも旧暦で飾っていたようだ。今頃に出して4月頃まで飾るのである。

まあ、新暦のところでは、今日が終わると早く雛人形を片付けないと、「早く片付かない」、つまり「早くお嫁に行けない」とて慌てて片付けるようだが、金沢は雪国、早春から春にかけてたっぷり雛人形を楽しんでいたようだ。

私の家でも妹がいたので、座敷の床の間に雛人形を飾っていて私も楽しみだった。甘酒などももらえることもある。隣のあっ子ちゃんは同期生で、姉も妹もいる四姉妹だったので、立派な雛飾りで何時も見に行っていた。

日曜点描、読書と散歩

2008-03-02 | 生活描写と読書・観劇等の文化
日曜日、NHKラジオ「こころをよむ」シリーズ『風景からの町づくり』(中村良夫著)を読む、前に同じ著者でNHKテレビ「人間講座」で『風景を愉しむ風景を創る』を読んだことがある。

午後、二人で散歩に出る。兜谷公園を通り、イオンまで、本屋で又文庫本2冊買う。ドナルド・キーン著『果てしなく美しい日本』、只木良也著『森の文化史』(両方、講談社学術文庫)だ。喫茶店で前者を少し読む。1958年頃の(アメリカ人への)日本紹介だ。私は高校1,2年生だった。「そうだったなー」と思う。

中村良夫さんによると、現在は「果てしなく醜い日本」になっているのかもしれない。でも散歩しつつ、色々な樹木に触れ、『森の文化史』に触れ、まだ「間に合うかな、間に合わせねば・・・」と思った。


京大、東大、慶大、そして理研

2008-03-01 | 時論、雑感
文部科学省は、万能細胞研究拠点に京大のほか、東大、慶大そして理化学研究所を選定して公表した。まあ、京大は、既に阪大、東北大、自治医大、慶大、理化学研究所等と提携、と発表しているので、「蚊帳の外」だった東大を文部科学省の面子もあって加えたのであろうか。とにかく四研究機関で切磋琢磨してアメリカに負けないように頑張って欲しい。

『朝日新聞』記事:http://www.asahi.com/science/update/0229/TKY200802290376.html

私の過去ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/f86987e89214a87c3d442741bcc8cffc

ブログ・ウオッチングー面白さとこわさー

2008-03-01 | 時論、雑感
27年前の「ロス疑惑」(保険金目当てで奥さんを「委託殺人」した?)の三浦某は、日本では最高裁で共犯者不明で「疑わしきは罰せず」で5年前に無罪になったのに、最近、サイパンでアメリカ警察に捕まってしまった。ロス市警が粘り強く追求した結果だ。

逮捕の端緒になったのは、三浦某が書き綴っていたブログをロス市警が継続的にチェックして三浦某がサイパンにしばしば旅行することを突き止めていたからだ。

ブログは、一般に公開されているので、例えば私の過去ブログ全体をチェックし読み込めば、私はどういう人物で、どういうことに関心をもっていて、旅行は何処に行っているのか、等は分るであろう。ブログの面白さと怖さである。

研究会で「インドネシアのことあれこれ」聞きに行く

2008-03-01 | 奈良・精華町の思い出(教授時代)関連続き
昨日、奈良で研究会があり、聞きに出かけた。元・奈良女子大におられたS.先生の「インドネシアのことあれこれ」という話題提供だった。参加者は6人、もうすぐインドネシアに出かけるというN.先生も来ておられた。

インドネシアは2億人以上の人口を持つ多民族国家、多宗教国家である。でもインドネシア語(元マレー語)を統一言語にしてうまくいっているという話だった。S.先生も30年前に初めて行き、結構早くインドネシア語を覚えたとのことだった。

一度、ボロブドール遺跡他、バリ島も含めて行ってみたい気になった。オランダが東インド会社を使って長らく植民地にしていたため、古いオランダ発の土木技術などは本国よりインドネシアに残っているという話を聞いたこともある。東西に長い国土で民族も多いので住宅等の建物にも多様性が見られる。Taman Miniaturという野外展示場(日本の明治村に似ている)にも行って見たいと思った。「タマン ミニアツル」と言うが、オランダ・デン・ハーグの「マドローダム」のようにミニチュアではなく実物大の建物が並んであるようだ。

まあ最近は、地震・津波の災害とか鳥インフルエンザの問題もあるので、「近づきたくない」気分もあるけれども・・・。でも、一度は、行って見たい。

「研究会」が終わって、東向き通りの中華料理店に行って講師のShi.先生、幹事のSe.先生と私の三人で更に食べつつ飲みつつ歓談した。こういう気軽なテーマの話を聞きわいわい言えるグループがあるのは良いと思った。「けいはんな学研都市」地域での「雑学市民大学」(仮称)のPRをしておいた。

(写真は、ボロブドール遺跡)