西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「三匹の子豚」のお話より

2008-03-11 | 住まい・建築と庭
子どもの頃、「三匹の子豚」という話を聞いた。イギリスの話である。

ちょっと、思い出したが、金沢市立十一屋小学校に通っていた時、学芸会で私自身、演じている。

三匹の兄弟子豚が、藁の家、木の家そして煉瓦の家を造る。狼がやってきて、藁の家を鼻息で吹き飛ばし、木の家は、体当たりで壊して、中の子豚を食べてしまうが、最後の煉瓦の家で何ともならず、煙突から入ろうとして、湯でがまに落ちてしまい、藁や木の家で飲み込んだ子豚を吐き出して、三匹の子豚は煉瓦の家で仲良く暮らしたとさ! となる。

これでは、イギリスではいいかもしれないが(煉瓦の家を推奨)、日本では一寸困ると思う。それで、ひょっとして私の幼い頭には、自分のお祖父ちゃんの故郷の田舎の藁の家や当時住んでいた金沢の木の家に対して「これは駄目、将来、煉瓦というかコンクリートのような飛ばない、燃えないものに・・・」という意識が「刷り込まれた」のではないか、日本版「三匹の子豚」のストーリーを創る要がある。(藁葺き農家も木造町家も、いいものだ、に連なるストーリーを、だ。)