西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

京都帝大と戦争協力

2008-03-28 | 文化論、科学・技術論
今日、京大図書館では、「京都帝大とサイクロトロン」の映写会があったようだ。戦争中に海軍からの委託で、京都帝大(理学部か)ではサイクロトロンも使って「原爆研究」をしていたと言う。うーん、時代が時代だからやむをえないと言えるのだろうか。

また、京都帝大(医学部)関連では、県立千葉中学、四高を経て京都帝大医学部を主席で卒業の石井四郎が卒業後、陸軍731部隊長として満州で人体実験を行い、それに京都帝大医学部関係者も色々協力したようだ。戦後、金沢大学の初代学長となった戸田正三も京都帝大教授として協力したという話もある。これについては、時代が時代だからやむをえない、とはっきり言えないのではないか。

京都大学と言うと、良く東京大学の官僚養成、体制派という言い方(勿論、反体制の宮本顕治、不破哲三など東大卒も多い)に対して自由な研究中心、反体制というイメージがあるが(確かに河上 肇などはそうである)、全体として必ずしもそうではないこともしっかり押えておく必要がある。これが歴史であろう。
(写真は、石井四郎)

21世紀の7年間ほどー寺島実郎さんの話よりー

2008-03-28 | 時論、雑感
今朝、ラジオの「経済展望」で寺島実郎さんが、この21世紀の7年間ほどの世界状況を語っていた。2001年9月11日のニューヨークの「9.11同時多発テロ」で3千人弱が亡くなったが、それに端を発したアフガニスタン、イラクへのアメリカの介入によってアメリカ・多国籍軍の死者は6千人を越え、アフガン、イラクの人々は少なく見ても9万人以上死んでいる。この延長で「テロが押えられる」と本当に言えるのだろうか。

21世紀初頭1ガロン20ドルほどの石油が、最近は需要、供給に大きな変動がないのに100ドルを越え5倍にもなっている。これは、実経済ではなく「マネーゲーム」である。ドルの基軸性も危ない、とのことだ。

うーん、こういう大状況に日本は、我々は何をしたら良いのだろうか。何が出来るのだろうか。