西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ニューオルリンズの復興について

2005-09-27 | 地域居住学
この問題については再三「仮説」「時論」で論じたが、「地域居住学」の問題ともとらえて再説する。今日の『京都新聞』の共同通信の記事によれば、「・・ルイジアナ州立大建築学部のマイケル・デズモンド教授は、リタによる降雨で堤防が決壊、再度冠水した(ニューオルリンズ)市東部は「(都市が形成される前の)湿地帯に戻すしかない」と話す。同教授によると、ニューオルリンズ市を囲む湿地帯は木材伐採と石油開発による生態系破壊で保水能力を失い、水害の危険度が高まっていたが「連邦政府はこの問題を長年放置してきた」という。・・」とある。
私も、再三水害の危険のある地域は、戦略的に居住を止めて安全な高台に移住すべき、と思う。ニューヨークの9.11の「グランド0」の再開発でも「これでもか!」と更に超高層を建てるのが今のアメリカなので、又ニューオルリンズでも、仮に水没はピロティ(柱脚)部分のみで上に超高層マンションを建てるようでは、そういうアメリカ人は歴史の教訓を学ばない自然に対して傲慢な人々と世界からみなされても仕方あるまい。

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