西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

視線制御の三段階ー体、顔、視線ー

2010-04-24 | 思いつきから仮説へ
昨日、歩道を歩いていて、ふと背後に「殺気」というか、何か「気」を感じた。で、とっさに振り向いたのだが、特に何もなかった。

この「振り向き」行動を、再現、分析してみると、「体をねじって、顔は後ろの方を向き、目は真後ろを見ている」ということになる。

つまり、体、顔、目(眼球)の三つが同時に「適当に」動いて、「真後ろ」に視線が向いたのだ。人間は、こういう場合のみならず、絶えず、この三つの器官を制御して、見たいものに視線を及ぼしているのだ。

これを、固定している建物、住宅に「応用」すると、どうなるか。

例えば、家から見たい絶景があるとする。まあ、仮に富士山が「見得る」とする。当然そちらを見たい。だが、普通に家を建てると、後ろの家にふさがれて見えない、横手に僅かに見得る視角があるとする。さて、どうするか。

先ず、少し建物本体を可能な限り「ねじって」、窓から身を乗り出せば富士山が見えるようにする。それでも部屋にいて、窓の真正面に冨士山を見たいとすれば、次に部屋を「ねじって」、最後に窓自体を「ねじって」調整するのである。

つまり、建物本体が「体」、部屋が「顔」そして窓が「眼球」である。まあ「ルービック・キューブ」の三段が「ねじれた」状態を想像しても良い。

こういう家、誰か設計を依頼しないかな。

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