西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

思い出す先生方ー大学編(3)前田敏男先生

2005-12-02 | 京都の思い出(学生時代)
私は、京大建築学科で、建築衛生学を前田敏男先生に習った。金沢大学学長だった戸田正三先生(公衆衛生学)が学問上の先生の一人だったようだ。建築設備学も習ったと思う。先生は昭和17年に京都帝大を卒業されたのではないか。途中の経歴は飛ばすが、我々が卒業した後に京大工学部長、京大総長、日本建築学会会長をされた。先生は高知県のご出身で「土佐のいごっそう」である。こわい感じがした。だからか、前田ゼミには、我々昭和39年(1964年)卒組(定員40名)は一人も行かなかった。助教授だった松浦邦男先生は、優しそうだったが・・。私が行った「西山研」も結構議論好きが多くゼミも長引いていたが、多分、前田研には「負けていた」のではないか。我々のゼミが終って帰る頃、前田研には未だ灯りがついていて前田先生の声が漏れていたのだ。前田先生は、土佐人で酒も強かったと思うが、飲んでも学問の話だった。卒業謝恩会を京都ホテルでして先生方を招待したが、その時も何を議論したのか忘れたが、前田先生と言い合っていた記憶がある。福井大学で建築学会があった時、たまたま広原盛明先輩と一緒に前田先生と飲みに行った。先生は既に京大学長や建築学会会長をされ「偉い」先生なのだが、先輩後輩のよしみでおごって貰ったのだ。その時、前田先生は「サントリー・レッド」を飲んでおられた。根は「庶民派」なのだな、と思った。(写真は、前田敏男先生、故人)

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