西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

欲望のコントロール、清貧の思想こそ

2008-06-07 | 文化論、科学・技術論
人間の「幸福度」を、(得られるモノやコト)/(欲望の程度)で表すとすると、これを大きくするためには、分子を大きくするか分母を小さくするか、だ。

一般的には、分母の欲望は絶えず大きくなっており、分子がそれに追いつけないというのが実情だ。

発想を変えるには、分母を小さくすることこそ重要だ。もし、これが可能になるならば、分子も自然と小さくなる。

これを追求するには想像力が重要だ。実際にモノを最大限にすることは、不可能だから、である。

Simple is rich! と絶えず叫んでいく必要が未だあるのだ。


トイレにおける手洗い位置

2008-06-07 | 住まい・建築と庭
今日、数日前にここで話題にした甲田光雄医師の『少食の実行で世界は救われる』を読んでいたら、子供の躾の話があり、これも私がここに紹介した森信三先生の三つの原則を上げられた上で、住居に関すること、トイレでの手洗いが出てきた。

「食中毒の場合、黄色ブドウ球菌など一度に100万個から数百万個くらい体内に入らないと発病しません。ところが、Oー157菌ではたった100個でも発病するのですから、トイレに入ったら、よほどしっかり手を洗って・・・。
西田博先生の著書『手洗いのバイブル』をみると、大腸菌はトイレットペーパーをなんと24枚も貫いてしまうことがわかります。・・・。
それなら、トイレットペーパーを使ったらすぐその場で手をよく洗い、それからパンツやズロース、ズボンなどを上にあげることです・・・」

そうだとすると、洋式というか、座式便器の場合、トイレットペーパーを使った後、そのまま手を洗える所に手洗い水洗所がなければならないことになる。実際、そうなっているのは、少数例ではないか。我が家でも、トイレ内にはあるが、少し離れている。
そこまで気をつけてトイレ設計をする要があるということだ。

岡本太郎「明日の神話」広島に寄託

2008-06-07 | 時論、雑感
岡本太郎の壁画「明日の神話」の恒久設置場所は東京都渋谷区に決まったが、広島市の熱意に答えて、岡本太郎現代芸術振興財団が広島市に寄託することを決め、広島市南区の「現代美術館」に永久保存・展示されることになった。(『朝日新聞』)

前に、東京都渋谷区、大阪府吹田市、広島市では、広島が最もふさわしいと言っていた手前、「よかったな」と思う。一度、ふさわしい環境の中におかれた「明日の神話」を見に行かねばなるまい。

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