西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

地域で「生活支援学校」をー家政学会での私の発言ー「家政学会(2)」-

2008-06-10 | 地域居住学
今回の家政学会の「フォーラム」は、「家政学のさらなる社会貢献に向けて」だった。「自治体・企業との連携」という報告では、小西雅子さんが主に他の学会や学術団体と企業との連携について報告し、家政学会は「遅れているのでは・・・」と苦言を呈された。その企業提携は勿論、自治体提携も重要である。

しかし、もう少し「草の根」の地域住民との提携も基本的に重要と考えた私は挙手してフロアから発言した。

「私は、現在、半分は職場(大学)人間、後の半分は地域(居住地)人間である。地域人間では、高齢者は、ある意味で(とくに男性は)”生活力欠陥人間”の面を持つ。私は、地域における基礎的生活力として、炊事・洗濯・掃除・育児・お洒落・買い物・近所づきあいの七つが出来る事だ、と言っているが、実際は中々難しい。そこで、それらの専門家ともいえる家政学者が地域において協力して、”生活支援学校”をつくって、家政学会”お墨付き”で活動したらどうか。

若手も勿論、将来のため重要だが、第一職場を定年でリタイアした高齢者の力も活用すべきだ。そういう視点に立ってこそ、定年リタイアと同時に家政学会もリタイアする流れを食い止めることができる。支部と協力してやっていきたい。

そのため、家政学会に対して三つのお願いがある。一つは、研究として、高齢者の自立的ライフスタイルのあり方をさらに追求してほしい。第二は、雑誌に高齢者向きの記事も意識的に掲載して欲しい。そして第三に、特に各支部で、「地域生活支援学校」をつくる手助けをして欲しい。」と。

皆さん、どうですか。差し当たり、関西支部でやりませんか。