西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

地理学は基本的教養の一つだ

2008-06-18 | 地域居住学
今日、帰りに『日経・夕刊』(大阪本社版)を買って24面(裏面)を見ると、千田 稔さん(立命館大学大学院客員教授、前・国際日本文化研究センター教授、元・奈良女子大学教授、京大文学部地理学科卒)の「深刻化する若者の地理離れ」というインタビュー記事があって興味を惹いた。

千田さんとは、奈良女子大で一時同僚だった。千田さんは奈良の御出身で、古代史と若い頃から触れており、地理をやるなら自然と「歴史地理」になったのではないか。奈良女時代、色々と議論していただいた。

さて、今日の『日経』インタビューでは、最近の地震情報に関連して、地理を災害や環境の問題を通じて若者に親しみを持たせたら、と言っている。それには、賛成だ。

他に考えてみると、自分が住んでいる居住地の「草の根地理」、世界や日本の各地に関心をもって出かける「観光地理」も興味をもって取り組めるテーマではないか。(イギリスでは、別のことだが地理学者が都市計画を論じている、日本でも最近ようやくそういう気運だ)

とにかく歴史も地理も住民全体の基本的教養の一つに違いない。


千田 稔さん関連ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/c1ca2a63b3e2752bfb729be7e3ae0110

隣人祭り

2008-06-18 | 地域居住学
昨日NHKTV「クローズアップ現代」でやっていた。

「18年前、パリの片隅で、お年寄りの孤独死をきっかけに1人の青年が始めた小さなパーティーが今、世界28ヶ国750万人が参加する一大イベントとなっている。「隣人祭り」と名付けられたこのパーティーは年1回、同じアパートや地域に住む隣人が集い、食事をしながら語り合うシンプルなもの。

しかしこの祭りから生まれた信頼関係や連帯感は、国境を越えて、生活する上での小さな問題から、「高齢化」「育児」といった様々な社会問題までをも解決する礎となり始めている。そして今年、日本にも上陸…。」と言う。

パリからスタートと言うと「パリ・コミューン」を思い出してしまう。

隣人祭りなら、どこでも、やろうと思えば出来ますね。形や呼び方は違っても、多くのところで実質やっていると言えるかもしれませんね。