西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

平安女学院大学生活福祉学部の一口PR

2006-09-26 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
今日の家森幸男先生の講演会の前座で私は来年4月開設の平安女学院大学生活福祉学部の一口PRをした。以下はそのメモである。

平安女学院大学生活福祉学部の紹介

只今紹介のありました生活環境学部長の西村一朗と申します。生活福祉学部開設記念公開講座にお越し頂き有難うございます。少しの時間をお借りして来年4月にこの高槻キャンパスでスタートする生活福祉学部について紹介します。生活福祉学部は現在ある私のいる生活環境学部生活環境デザイン学科と司会の篠原先生のおられる人間社会学部福祉臨床学科が創造的に融合してスタートするものです。そこには、四つのコースを設けます。全体で定員140名ですが、保育コースだけ50名ときっちり決まっており、他の3コースは30名ずつ計90名ですが、少しは融通が効くことになっています。一番目の4年制保育コースは、保育士の資格を取れる上に社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格の受験資格も取れることになっています。保育所のほか、社会福祉施設、医療施設などでの保育にもあたれます。二番目に、福祉臨床コースは、司会の篠原先生の移るコースですが、従来通り社会福祉士、精神保健福祉士のダブル受験資格のほか福祉の高校教諭免許も可能です。社会福祉関係施設、医療関係施設などで働けます。三番目に健康福祉セラピーコースですが、これが今回の改組の目玉の一つです。今日、ご講演いただく客員教授の家森先生は、全学の客員教授なのですが、特に生活福祉学部の健康福祉セラピーコースにご関係があり、楽しい講義もしていただけると期待しています。食はもちろん衣服の面でもストレスからの「癒し」「セラピー」との関係で講義します。他に園芸療法士の資格が取得できたり、福祉のレクレーションワーカーという指導員の資格も取れ、アロマセラピーなども織り込んでいきます。今後多様な働き口があると思います。四番目に建築・インテリアコースで私が移籍するコースです。福祉との関係を強くし、女性の感性を生かしてリフォームやインテリア計画にも強い二級建築士、インテリアプランナーの受験資格能力をきっちりつけ、先に紹介の社会福祉士などと同じく卒業前に受験講座を用意します。住宅産業、建設業、家具メーカーなどに進めるし、将来建築事務所自営も夢ではないでしょう。
これらの四つのコースを私達は生活困難、悩みを解決し幸福を求めるラッキーの四葉のクローバーに例えています。四つあって協力して始めて幸福になれます。学生諸君には、それぞれのコースで幸福を支える人材として勉学を重ね頑張って貰いますが、それに対して我々教師は「苦労ば」するのをいといません。是非、皆様方のお嬢さんやお孫さん、ご親戚・ご友人のお嬢さん方に受験生がおられましたら、是非「四葉のクローバー」の平安女学院大学生活福祉学部をお奨め下さい。近々では10月7日の土曜日に南平台の高槻キャンパスでオープンキャンパスといって構内を見てもらい、先生方に会って貰い、模擬のミニ講義もありますので是非お越し下さい。ご清聴有難うございました。

家森幸男公開講座で話を聞く

2006-09-26 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
今日、高槻で平安女学院大学客員教授(京大名誉教授)の家森幸男(やもり・ゆきお)先生の生活福祉学部開設記念の公開講座講演があり、聞きに言った。場所は高槻市役所隣りの「生涯教育センター」の300人収容の会場で満員だった。やや高齢者、それもご婦人が多いのはやむをえない。家森先生は1937年生まれで69歳、京大医学部卒、私より4歳年上である。お母さんが昔の平安女学院のご出身も縁で客員教授になっていただいた。
今日は、健康な食生活について、の講演で、高槻市民、高槻で栄養指導等にあたっている人達、平安女学院大学の学生、教職員が聴衆だった。先生は例の「カスピ海ヨーグルト」導入者として知られている。大変分かりやすく、明日からでも食生活改善の指針となる。いくつかのポイントを言うと、とにかく食塩摂取を減らしなさい、現在の12g/日を7g/日まで落とせば殆ど高血圧はなくなると言う。次に大豆のイソフラボンの効果を強調された。全体として分かりやすく「まごは(わ)やさしいヨ」と覚えれば良いと言う。

ま・・豆、大豆製品、豆腐、納豆、煮豆、黄な粉等々
ご・・胡麻、「まご」で胡麻豆腐もあり
は(わ)・・若布、海草類(海苔、昆布、ひじき、モズク等)
や・・野菜、野菜具の多い味噌汁は良い、黄緑野菜
さ・・魚、(肉よりコレストロールの点で良い)
し・・椎茸、他の茸でも良い
い・・芋、根菜類
ヨ・・カスピ海ヨーグルト

なあるほど、これなら明日から実践できる。皆さんもどうぞ。
講演の後の懇談で、私は、グルジアから家森先生が持ち帰ったヨーグルトを何故「カスピ海ヨーグルト」と言うのか、と突っ込んだ。グルジアは黒海に面しているかもしれないがカスピ海とは離れているからである。家森先生は、実は自然発生的に誰かが命名し広がった、まあ黒海ヨーグルトと言うよりカスピ海ヨーグルトと言うほうが綺麗だし・・と言われた。家森先生自身のカスピ海ヨーグルトの食べ方をお聞きすると、昼、晩はどういう食事をするか相手次第、だから朝食を重視、カスピ海ヨーグルトも朝に食べる。大豆の黄な粉を一寸かけ、場合によって縮緬山椒もかけて・・と言われた。美味しそうだな、一度試してみよう。
(写真は何時もにこやかな家森先生)

合理的平面主義

2006-09-26 | 色々な仮説や疑問
ロンドン、パリの西洋を歩いていると様々な歴史的建築が残っているのにぶつかるが、それらを私たちは時期的に特徴から「ロマネスク」「ゴチック」「ルネッサンス」などと言っている。そういう命名は誰かが何時かしたに違いない。それらの探求も面白い。で、ふと西山夘三先生や、吉武泰水先生らが切り開いて来られた日本の建築計画は、将来、何と呼ばれるのだろうか、と考えてみた。まあ一言でいうと「合理的平面主義」とでも言えるのではないか、と思った。西山先生も平面が一番大事と言っておられるし、吉武研の流れの服部岑生さん(千葉大名誉教授)は「・・日本ではどういう住宅が良いかという住宅研究は長い歴史があります。それも平面計画に関する研究が多いように思います。・・大胆に推理すると、住宅の間取り・住み方研究は、日本の特殊研究領域で、今後変わっていくべきだと思います。・・」と述べている。(「社会の共通課題を研究し、解決を求める住宅研究」2006年9月建築学会『住宅系研究の動向と新たな展開ーその横断的議論ー』46頁)
私が「大胆に」名付ける「合理的平面主義」の時代をしっかり踏まえて、次に何処に向かうのか。これは建築計画にとどまらず住宅地計画、都市・農村計画の大切な課題でもあると思っている。

ハムステッド田園郊外100周年は来年

2006-09-26 | 地域居住学
去年も、今年もロンドン郊外のハムステッド田園郊外に行った。
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/3aa6d8bb395a037fc9eeafe7860f014b
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/6defc218fe4f3938ed3e77c297166d74
郊外住宅地を考えるときの私の原点になっている。知り合いの西山康夫さんhttp://blog.goo.ne.jp/in0626/e/c31efcad37d667266671c083e42e5010もアンウインが計画したこの住宅地に注目している。(アメリカに未だ行っていないが、アメリカで郊外住宅地を見に行くとしたらニューヨーク郊外のラドバーンだろうな、と思っている。)
で、今年は奈良女出身でロンドン在住の高木さんとハムステッド田園郊外に行って良かった。彼女のブログへのコメントによりHAMPSTEAD GARDEN SUBURBのホームページが分かったがhttp://www.hgs.org.uk/、その冒頭に「ロンドンの都心から北西に約7マイルの所に位置していること、ヘンリエッタ・バーネット夫人により1907年に設立されたこと、国際的に20世紀初頭の最も素晴らしい住宅建築・都市計画のひとつであること、約1万3千人が住んでいること」が書かれている。これによると、1907年設立なので、来年が「百周年(Centenary Anniversary)」となる。来年、またその行事にあわせて行ってみたいが・・(暇と金の相談で無理かも・・)

私が、今年が「百周年」と「誤解」したのは、アンウイン卿の「ブループラーク」に1906年から1940年までここに住む、とあったためである。