西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

Intellity (cf.Vitalligence )

2006-09-24 | 私の考え出した言葉
mixi社会の最近の話、私の友人のFUTANさんのお友達「アトムさん」らがmixi使ってやりだしたVitalligence(ヴァイテリジェンス)活動というのがある。それはVitality × Intelligenceと言う。ヴァイタリティのある知的活動ということだろう。非常に積極的イメージだ。こういう造語を見ると、あまのじゃくがムラムラと頭をもたげる。そういう半々をくっつける造語なら、Intellity (インテリティ)というのまあありうると思った。Intelligence×Vitality なのである。Intellitalityとしても良い。(こちらの方が「インテリが足りている」という洒落になるかな)これは、静的イメージ、静かに知的に活動し、そのうち動き出そうか、と言ったやや傍観者的とも言えるが、ヴァイタリジェンスとも「つながり」を保とうという態度を言う。
ヴァイタリジェンスに関心のある方は次へ:http://www.vitalligence.com/

司馬遼太郎記念館訪問

2006-09-24 | 訪問場所・調査地
ロンドンの大英博物館についてブログを書いている時、閲覧室(Reading room)の書架のところで、ふと安藤忠雄さん設計の司馬遼太郎記念館展示室の書架に似ていると思った。http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/5501503e78e0175d3a33ea9c37151090 それで今朝、目が覚めたら結構良い天気だったので、ふと司馬遼太郎記念館に行ってみようかとの気が動いた。東大阪市で比較的近いこともある。近鉄で最寄駅まで行って歩いて10分ほどだ。住宅地の中にある。入場料500円、ボランティアとおぼしき高齢者が働いている。この記念館は、10年前に司馬遼太郎が亡くなった後に建設が決まり、住んでいた自宅の隣りに出来た。4年前に開館、つい先ごろ入館者20万人を越えたようだ。最近は年4万人ほどの入館者と言う。建築関係の学生等の訪問も多いようだ。自宅の正門から入って真正面の玄関には行かず、左手に折れて庭を通って記念館に行く。途中、自宅の書斎前を通る、書斎は当時のままの状況になっており、外から観察できる。奥に書斎、手前がサンルームになっている。休息の時、そこのソファに休んで庭を眺めたようだ。庭は雑木林風である。「部屋から見える緑は大切だ!」安藤忠雄さん設計の記念館は、鉄筋コンクリート造、平面は1/4円(クオドラント)である。地下1階、地上2階で、1階から入り、地下のホールでビデオを見て展示場を見学する。ビデオで、司馬さんは学徒出陣から終戦で復員し、「何と昭和は情けないのか。しかし、昔の日本には偉い人もいたはずだ」として歴史小説に取り組んだ。私は、ここでも「歴史的つながりの重要性」を思った。最後の仕事が、『街道を行く』だったが、これは歴史的人物が活躍した歴史的舞台装置の探求であると思う。我々の「空間の探求」に近いと思った。展示場の外に面する凹型の壁、内側の凸型の壁は地下1階から地上3階まで見上げるような書架だ。全部で2万冊収容と言う。安藤さんは設計を頼まれたとき、現場(司馬さん自宅)を訪れて圧倒的な書籍を見て、これを何とか皆に見せたいと思ってこういう一気に見せる方法をとったようだ。又、書架は一般に薄暗いが、そとからステンドグラスを通じての薄い光を入れよう、それは幾百万の人々の光だ、幾百万を表現するためステンドグラスは細かく縦横に分割した、と述べている。まあ安藤さんは、そう思ったかどうか分からないが、私は外側の壁の書架立ち上がりを見てロンドンの大英博物館書架にヒントがあるのでは、と感じた。受付の女性にそのことを話すと「そう言われる方もおられます」とのことなので、気づいたのは私が最初ではあるまい。展示室の一番奥のステンドグラス前のコーナーで見張りをしていた婦人に聞くと、高い天井の「しみ」に坂本竜馬の姿が現れたとのことだ。見上げると確かにそのようだ。私は「あの世から竜馬が覗きに来たのでは・・」と言っておいた。行きは河内小阪で降りたが帰りは八戸ノ里へと急いだ。(写真は、司馬遼太郎記念館アプローチ、内部写真撮影禁止なのでグーグル検索利用の写真)
別に外部から撮った写真はmixiフォトアルバムにアップの予定。

ロンドン、いくつかの表示

2006-09-24 | 訪問場所・調査地
私は、居住地管理の調査研究をしていて、居住地において「生活管理」の面において、生活マナーや生活ルールを住民に指示する一つの手段として「表示」のあり方も重要と思い調査研究してきている。その癖が何処に行ってもふと出るが、ロンドンでも気づいて一二の写真を撮った。一つは、テート・モダーン(美術館)にブラックフライアーズの地下鉄駅から橋を渡ってテームズ川沿いでアプローチした時、近くに居住地の壁に「静かに!」の表示があった。(写真)またポートベロ・ストリートの土曜マーケットに行った時、オクタヴィア・ヒルに因む団体の管理する団地で「ボール投げ禁止」の表示もあった。更に本格的辞書を初めて作ったジョンソン博士の家に行った時、そこは都心部とも言えるが、市街地再開発をしていて、その工事の計画、施工、管理等の責任者一覧を表示していた。市民にたいして責任を明らかにしているのである。日本より表示の仕方が進んでいるのではないだろうか。
表示3点は、mixiフォトアルバムにアップ

ロンドン、ホテルでの水節約キャンペーン

2006-09-24 | 訪問場所・調査地
私達の泊まったNovotel London Westでは「水節約キャンペーン」をやっていた。世界的水不足を、我々一人一人の節約努力で乗り越えていこう、ということだ。廊下にも部屋にも「訴え文」が展示してあった。「世界中のホテルでは毎日、シーツやタオルを洗うのに莫大な水を消費している。これが節約できれば世界の貧困な水不足な人々を助ける一助となるでしょう。もし可能ならタオルをもう一日そのまま使って良いと思われれば、レールにかけたままにして下さい。洗ってほしい場合は床かバスにおいて下さい。シーツももう一日そのままで良いと思われるなら、キャンペーンの展示物を枕の上に置いておいて下さい」というものだった。
ふと1915年段階で、パトリック・ゲデスが「水は白い石炭、都市の人口制限の重要な要素」と見抜いていたことを思い出し、私達もそのキャンペーンに協力してロンドンを過ごした。(写真は、廊下のキャンペーン展示)