西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

合理的平面主義

2006-09-26 | 色々な仮説や疑問
ロンドン、パリの西洋を歩いていると様々な歴史的建築が残っているのにぶつかるが、それらを私たちは時期的に特徴から「ロマネスク」「ゴチック」「ルネッサンス」などと言っている。そういう命名は誰かが何時かしたに違いない。それらの探求も面白い。で、ふと西山夘三先生や、吉武泰水先生らが切り開いて来られた日本の建築計画は、将来、何と呼ばれるのだろうか、と考えてみた。まあ一言でいうと「合理的平面主義」とでも言えるのではないか、と思った。西山先生も平面が一番大事と言っておられるし、吉武研の流れの服部岑生さん(千葉大名誉教授)は「・・日本ではどういう住宅が良いかという住宅研究は長い歴史があります。それも平面計画に関する研究が多いように思います。・・大胆に推理すると、住宅の間取り・住み方研究は、日本の特殊研究領域で、今後変わっていくべきだと思います。・・」と述べている。(「社会の共通課題を研究し、解決を求める住宅研究」2006年9月建築学会『住宅系研究の動向と新たな展開ーその横断的議論ー』46頁)
私が「大胆に」名付ける「合理的平面主義」の時代をしっかり踏まえて、次に何処に向かうのか。これは建築計画にとどまらず住宅地計画、都市・農村計画の大切な課題でもあると思っている。

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