カルテ番号 く・6(11)
風間陽水の話は続く。
「人は見える肉体と見えない意識で成り立っています。
肉体があるから見えない意識も多種多様を保てますが、肉体が無くなると意識はとても狭くなります。
嘗てどんなに広い心であっても、霊になると心の狭いヤツになってしまうのです」
黒沢典孝は高級霊というのもいるときいている。
「本当かどうかは判りませんが、守護霊は心も広いのではないのですか?」
「狭いです。ただしネガティブな意識ではなく、ボランティア意識なのでしょうねぇ。
人なら、ネガティブからポジティブ、誠実も裏切りも奉仕も自分勝手も同時に持っているのですから人生は面白いのです」
黒沢典孝は思った。
そうか、立派な意識は心が広いわけではなく、ただの種類だ。
広い心とは、下品から上品、低俗から高級まで内蔵して、自由に操れるのだ。
「僕の頭痛は、僕のどんな意識に同調しているのですか?」
風間陽水は微笑んだ。
「それをつきとめても無駄でしょ。
仮に見つけても意識を変えるのは大変ですよ。
変えようとすると、逆に強まってしまうのが意識ですから。
それに、今回は同調といっても少し違うのです」
風間陽水は少し黙って、どう例えればいいのか考えている。
「この世には法則があります。
近周波数に共鳴する、というのも法則です。
ですが、この世は法則と法則以外で成り立っています」
黒沢典孝は反論した。
「全て何らかの法則が有るのでは。
法則外は未だ解明できていないだけではないですか」
「う~ん・・・法則というのは枠の中だけしか当てはまらないのですよ。
いわば、法則が有効なのは例外みたいなものです。
基本的に無法則の世界ですし、圧倒的に法則外が多いのですよ。
ところが科学という宗教が主流になって、法則にこだわってしまったようです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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