カルテ番号 き・22(3)
母親は以前に同級生の母親が電話で言っていた氣功で診てくれる話を思い出した。
信用できないとは思うのだけれど、病院に行っても何も変わらない。
医療専門の氣功と言っていたから、霊能者などというよりもマシかもしれない。
何よりも、何かすがりたい気持ちだったのだ。
「あ、この間はごめんなさいね。あの氣功で診てくれるという人の事だけど・・・」
相手の同級生の母親は明るく教えてくれた。
その治療院までは車で1時間くらいの距離だった。
電話で予約をとり、学校が終わってから連れて行くことにした。
菊池亮は母親のする事には素直に従っていた。
病院に行く時も、買い物の付き合いも嫌ということはなかった。
その他の事でも母親と言い争いすらしなかった。
仲が良いというより、亮が母親に気を使うようなところがあった。
氣功の治療院の先生は思ったよりも普通だった。
白衣は着ないで、作務衣を着ていた。
簡単なカルテを書いて、後は手を当てながら母親の話を聞いていた。
菊池亮は、手を当てると5分くらいで眠ってしまった。
神経質ではないが、初めての家ですぐ眠ってしまうような子ではない。
眠っている顔を見ると気持ち良さそうなので安心した。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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