カルテ番号 く・6(4)
黒沢典孝は思った。この頭痛は肉体的なものではないのだ。
院長の言い方は確信して頭痛の話から入った。
そして身近の人達の体調を気にした。
つまり、この頭痛は自分個人の肉体的なものでない、という事だ。
とすると、いわゆる霊障というものなのだろうか?
「黒沢さんだけならいいでしょう」
この痛みがいいとは思えないが、こんな言い方をされたのは初めてだった。
「私の治療は話をしながらでも出来ますので、早速始めましょう」
風間陽水は仰向けになった黒沢典孝の頭に両手で指だけを触れた。
何だ、これは。
黒沢典孝は嘗て経験したことの無い感覚を感じた。
頭から下腹までグヮンと何かの影響を受けている。
気持ち悪くはないが、良くもない。
経験した事が無いから、表現もできない。
「こ、これは、何ですか?」
「そうですか、何か感じます?何でしょうねぇ」
風間陽水はのんびりした事を言い、指を当てたままだった。
黒沢典孝は急速に耐えがたい眠気で意識が遠のいた。
触れられてから、2分は経っていなかった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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