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「修」しながら「行」むから修行という

2017-08-12 14:19:55 | 

  『よっぽどの縁ですね 』(大谷徹奘著、小学館、本体価格1,204円)

http://blog.goo.ne.jp/idomori28/e/d4522e31dbce6b2d7d0ed1a22381b205

で、仏教を本当に平易に説く大谷和尚を知り、修行時代から東日本大震災での東北での法話まで感じたことを書かれている本書を読んでみました。書名はふりがなを付けないとわかりませんよね。修(なお)しながら行(すす)むから修行というように、一生かけて自分づくりをしていく修行は

1.祈り=意乗り=「意」の漢字は「心」と「音」に分解でき、自分のやりたいこと、すなわち、自分がどんな生き方をするか
2.覚悟 自分が気づいて、覚悟する習慣を付ける
3.根未熟 今は未熟でも、いつか大輪を咲かせるために努力を惜しむな
4.根気 可能性は誰もが有しているので、根気よく行う
5.観自在 自分の内側、心の在り様をしっかりと見定める
6.自静其意 自分の心を静め、何事も心静かに見定める

の6つの基本姿勢を彼は堅持してきました。その理由は仏教の初めての教えである法句経の人間観からきています。それは

「人間は心の生き物だが、すぐに恨み心を起こし、心にムラがあり、よい評価が欲しい生き物である」

です。だからこそ人間関係をいかに良くするかが幸せへの近道でしょう。その答えとして、

「それぞれ違う価値観のものさしを持つ」人間がお互いのものさしを尊重し合えばよろしい。

これは心理学の交流分析での、I am OK ,You are OKそのものであり、その思いがあれば、相手を「よっぽどの縁」と認識することができるのです。

『「修」しながら「行」むから修行という』(大谷徹奘著、講談社、本体価格1,429円)

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