
主将の久我です。
















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遠征中の岩本(4)の初めてのフォー

今日は5/14に行ったNSP#2.0と全日本選手権の反省について書こうと思います。
分けて書こうか迷いましたが、繋がっている話題だと思ったので、同じブログ内で書きます。
★NSP#2.0「埋めろ、意識の差!!」

今回のNSP#2.0は「埋めろ、意識の差」です。
★ボート部の問題

一般的に組織で生じる問題の多くは個人ではなく、個人と個人の「間」から生じることが多いと言われています。
例えば放置。
毎日放置をしてしまう部員がいたとして
「毎日放置をする人に対して君のせいで放置が多いんだ!君が直せば放置がなくなる!!」
これが「個」に向けたアドバイス
「毎日放置が無くならない、何で放置に気づいたらすぐに伝え合う意識を持たないんだ!みんなで直して行くべきだろ!」
これが「間」に向けたアドバイス
何となく後者の方が問題解決に近づく気がします。
もちろん個人が悪いこともありますが、個が悪いと諦めてしまうのではなくて、
間(コミュニケーションや雰囲気)
を直して行く方が課題解決に繋がる。
★今回の全日でも

今回の全日本でも感じました。
キャッチやフィニッシュの端々な合わない原因を自分という「個」に注目し過ぎていた気がする。
全員が個のレベルを上げようとした結果、どの「個」も体力もレベルも日本代表レベルではないから勝てない。
これは冬練で「個」の練習になりがちなここ最近の北大にありがちな事態。
コロナの規制が緩くなった今、冬練のやり方ももっと全員で合わせる練習ができるはずだ。
全員で合わせるための練習、全員で競い合う練習をした方が楽しい。
今回のクルーでは、一度なぜ端々が合わないのか、
空中のバランス、水中のバランスがともに悪いからではないか?
全体の意識はどこに向いているか、一致していないのではないか?
目で見て合っていないなら、全員で目で見て分かる基準を作るべきではないか。
もっとよく考えるべきだった。
全日レース後OBの浅野さん(H7入)、坂口さん(H22入)とお話をさせてもらった時に強く感じました。
お忙しい中、30分以上もありがとうございました。
★NSP#2.0のゴール
今回のゴールは

「意識の差を埋めること
チームのみんなが考えていることを共有して、お互いの理解を深めること」
です。
最近部で起こってる問題の多くはコミュニケーションが原因で起こっていると言われています。
今回は「コミュニケーション」に注目してNSPを行いました。
★#2.0のwork
今回行ったworkは、、

これです。
部員が書いてくれた「漕快シート」、「マンダラチャート」を部員間で共有してもらいました。




5/14NSPでの様子
みんな真剣に取り組んでくれて嬉しかったです。
また、意外と部員がこんなこと思ってたんだ、と発見することが面白かったですね。
目標は似てても、達成のために必要な要素は全然違うところが「漕快シート」と「マンダラチャート」の面白い部分です。
★意識の差とは?
それでは、意識の差が最も生じやすいところはと言えば、、

「練習報告」
です。
普段の練習報告や練習の記録はその部員の練習への意識の高さに直結します。
★Action①
全員の意識の差を埋めるために行ったことの一つ目は

練習報告で意識を埋めろ!!
です。
具体的にはチームを作って、全員が練習報告をしあうSlackにチーム内の人が練習報告をしてるか確認し合う、促し合う。
それだけでなく、練習報告をして終わりでなく、そこで積極的にコミュニケーションを取り合う。
練習報告の場では、ただのコミュニケーションでなく、お互いが発信し合う場になるべきです。
5/14から1週間経ちましたが、練習報告良くなってきたような。
ここからの継続が課題。
★Action②
Actionの2つ目は

朝から意識を共有しろ!
これです。
僕らの朝の集合は、「一言+さぁ行こう」で終わり練習が始まります。
たまに熱いことを言ってくれる人がいますがほとんどが一言だけ。
今回折角「漕快シート」「マンダラチャート」を書き上げて自分の目標とそのためにやる64個の気づきを見つけたのだから、毎日意識しようぜ!
と思います。
これは茨戸に僕がいなかったので実践してくれてるからまだ分かりません。
合流後が楽しみだな。
★チームの変化
NSPを始めた4/28と2回目の5/14でチームの変化がデータとして表れました。


1ヶ月に1度のスパンで、チームの目標(東北戦勝利、インカレA決勝)に対してどれくらいのモチベーションがあるか調査しています。
チームの目標と自分の目標の
・直結度
・影響度
・感動度
・当事者意識
・4つの合計
を調査しました。
平均値と標準偏差を求めています。
平均値(目標に対しての意識の高さ)
標準偏差(目標に対しての意識のばらつき)
というイメージです。
つまり、
平均値が高く
標準偏差が小さい
という状況が理想です。

これが第1回4/28の結果
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直結→Ave:78.9545 SD:27.8167
影響→Ave:65.0909 SD:34.983
感動→Ave:87.0909 SD:24.5133
当事者→Ave:72.1813 SD:33.7643
合計→Ave:75.8295 SD:24.142
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第2回 5/14
直結→Ave:84.9543 SD:26.7318
影響→Ave:79.3182 SD:27.1467
感動→Ave:90.1364 SD:20.2581
当事者→Ave:87.8636 SD:20.4812
合計→Ave:84.8182 SD:20.7596

合計を比較すると
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4/28
合計→Ave:75.8295 SD:24.142
5/14
合計→Ave:84.8182(+8.9887) SD:20.7596(-3.3824)
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でした。
平均が上がり、標準偏差が下がった、
意識が上がり、意識の差が縮んできた証拠になるので
数字がポジティブに働いたことはとても嬉しかったです。
ここはやはりボート部。エルゴの数値が上がると嬉しいように、数値が上がる、ということは嬉しいですね。
ただ、あくまでデータ。
行動を伴っているか、という課題はあります。
ですがNSPを行わなければ分からなかったこと、上がらなかった数字ではあると思うのでひとまずおめでとう。
この目標度の数値は合計で
Ave90以上
SDは10以下
が目標です。
Aveはまあまあ高いけど、SDが20もあるのははっきり言って異常なんですよ。
次回NSPは5/28
東北戦に向けて頑張っていこう。
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ここまでが5/14のNSPについて
ここからは全日本の反省について。
今回の全日本、
一番に感じたことは
「詰めの甘さ」
です。
他大と自分たちの艇上での様子、陸での様子、その他諸々の準備、
全てにおいて詰めの甘さを感じた。
艇上で言えば、
1つ目は
ラフコンになって一度波を叩いた時の立て直し方をもっと徹底して練習しておくべきだった。
茨戸でもよくあったことだった。
ラフコンのハイレート中に波を叩くと急にダメになることはよくあった。
整水ならうまくいくから真剣にここの立て直しに取り組むことができなかったが、
海の森の波が高いなんて、去年の全日前から分かっていたことだ。
2つ目は
コックスのマイク?スピーカー?の不調への対応。
敗者復活戦でコックスのコールが聞こえなくなるアクシデントがあった。
これは大きなアクシデントだが、実は茨戸でも何度かあった。
練習の時、マイクやスピーカーの不調でCOXの方が聞こえなくなると私たちの艇速は落ちていた。
COXの声が聞こえないから仕方ないよね、
でその日の練習を済ませていた。アホである。
なぜそこで試合でもこうなる可能性があるから、その場合はCOXはラダーに集中させて、コールは漕手で声を掛け合おう
みたいな発想ができなかったのか。
結局敗復前、
COXのコールが聞こえなくなるかもしれない、みんなで声かけ合いながら頑張ろう、
とは言ったものの、
普段やっていないことなので上手くいかない。
詰めが甘い。
3つ目は
レースへの意識。
半日付きフォア(2nd)を作ったり、対校フォア並べるダブルを作ったり並べを意識する仕組みは作っていたはずだが、
実際に並べた回数はそこまで多くなかった。
別に毎回の練習並べで何も問題ない。
レースになると何も考えられない
という言い訳は、練習の時にノンプレッシャーで漕いでるから起こるのだろう。
艇上以外のことでの詰めの甘さは
COXへの配慮
主務兼COXである納谷が大変なことは百も承知だったはず。
COXにもっと集中できる環境、少しでも負担を減らすことをなぜもっと本気で考えられなかったのか。
帰りの車で納谷、岩本とここに関してはたくさん語り合った。
艇上で漕いでいる時は、基本漕手は何も考えられないエンジンだから、COXが的確な指示を出す(ここもペアや無しフォアではそうではいかないが、、)
陸では、逆にCOXが余計な負担にならないように漕手がもっとしっかりすべきだった。
さっきの緊急事態は漕手がコール、COXはラダーみたいな考えも、
もっと自分たちで、という発想があればできた。
色々言ってますが、要するにめちゃくちゃ悔しかったんです。
改めて最下位に近い結果を見せつけられると俺らって弱いんだな、、何でこんな勝てない?って思ってしまう。
5/14のNSPのブログをもっと早く投稿できなかったのも、大会期間中、こんなことやってても意味ないと思われないか、、
と思っていたからです。
ですが、そんなことはありませんでした。
5/14にみんなが書いてくれた漕快シート、マンダラチャートを見ると勇気が出ました。
茨戸で頑張っている姿を練習報告で見ると、刺激を受けました。
やっぱり北大ボート部はチーム。ボートは総力戦。
結果は悔しかったですが、今猛烈にクルーボートに乗りたい。
川勝さん(s51)から「漕快」がYouTube配信で紹介されていたよ
と教えて頂いたり
芹沢さん(s59)がブログ読んでるよ!と励ましてもらったり
ローイングの志で「北大がさまざまな取り組みで意識の向上を図ってる」と紹介されたり、
NSPも少しずつ効果を見せているはずだと信じています






私を勇気づけてくれた漕快シート、マンダラチャート達
散々悔しいと言ってきましたが、
こういう崖っぷち、どん底、みたいな状況私は嫌いではありません。
大体何事も逆境になってから楽しいと思います。
強い人が強く居続ける姿カッコいいと思いますけど、逆境から這い上がる人の方が私は好きです。
全日本で最下位だったのに、東北戦勝利!インカレA決勝!!
そんな風に思いたい。

遠征中の倉内(2)のいい笑顔

遠征中の岩本(4)の初めてのフォー

遠征中の純大(3)
漕快目指して、さぁ行こう。
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