島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

カモを求めて2

2016-02-21 14:03:50 | 野鳥
本題に入る前に、昨日の長崎新聞のローカル面に私の琴線に引っ掛かる記事が掲載されていました。
最新コメントの「唐比のくり舟」に私のコメントを追加しましたので、ご覧下さい。

「カモを求めて1」とは別の日に再訪しました。
まずはわれん川河口。(表紙写真)
いつものようにヒドリガモがいます。
今回はここから北へ向けて海沿いを歩いてみました。

中州にツグミがいました。
ツグミは年によって個体数の多少があるみたいですが、今年はよく見かけます。
護岸工事された海岸線だったので、あまり野鳥の姿が見られないまま北安徳の鮎川河口付近に着きました。

手前に眉山、奥に平成新山が見える絶好の撮影ポイントを見つけました。
河口付近には小さな漁港がありました。
何隻か船が停泊しています。
船の上で休憩していたマガモのつがいが逃げて行きます。
その先にはオオバンがいました。

親子か!(ツッコミ)
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ウソ

2016-02-21 09:57:50 | 野鳥
やった!
初撮影成功です!
後ろからですが、特徴的な赤い喉が見えています。
主に山地の森林内に生息するアトリ科の「ウソ」です。
雲仙では冬鳥として飛来します。
スズメとほぼ同じ大きさで、雌雄異色、喉から頬にかけて赤いのは雄の特徴です。
「フィー、フィー」と口笛のような声で鳴き、『詩歌を口ずさむ』という意味の「うそぶく」が名前の語源と言われています。
鎌倉時代からこの名前で知られ、特に雄は美しいので「てりうそ」、雌や幼鳥は地味なので「あまうそ」と呼ばれました。
「あまうそ」とは「照り」に対して「雨」と名付けたわけで、両方合わせて「てりふりどり」とも呼ばれていました。
ここから、雄が鳴けば晴れ、雌が鳴けば雨が降る、なんて俗説も生まれました。
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フキ

2016-02-19 13:32:22 | 植物
2016年初めての植物です。
山野に生えるキク科の多年草「フキ」です。
が、写真のものは「フキノトウ」です。
館の裏に芽を出しているものを見つけました。
フキノトウは、ほろ苦い早春の山菜として人気があります。
葉も葉柄も食べられます。

「雪の中から」を撮影したかったのですが、雪が溶けるのが早いのなんの。w
気温は低くても、徐々に春は近づいてきています。
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カモを求めて1

2016-02-19 13:02:25 | 野鳥
今の時期はカモが渡ってきているので、何か面白いカモが渡ってきていないか、絶好の観察場所がないか探して回っています。
昨年(一昨年?)は大三東駅に行ったり、国見町の漁港に寄ったりしていましたが、近場の島原市周辺に行ってみました。
まず最初は「秩父が浦公園」です。(表紙写真)
寺井先生のジオツアーで訪問したのが最初ですが、もしかしたら渡り鳥がいるかもと立ち寄ってみました。
嘴の先端が黄色いのはカルガモですねー。(紹介済み)
あまり近くからの撮影は難しいので、参考資料用にたくさんの写真を撮影してきました。
他にコサギが歩いていました。
次に訪れたのは雲仙岳災害記念館の近く、われん川の河口です。

たくさんのヒドリガモが見えます。
こちらに気付かれて「ピリリリリ」と警戒音を鳴かれました。
他にもカルガモがいました。
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ウミウ

2016-02-17 13:01:14 | 野鳥
同じく加津佐町津波見の海岸で見つけました。
素人の私には「カワウ」と「ウミウ」の見分けがつきませんが、これだけ海の場所に「カワウ」がいる筈がないものとしてお話をすすめます。
ウミウは、冬に全国の岩場の多い海岸で普通に見られます。
サハリンから日本周辺の海域にのみ生息しています。
荒波が打ちつける岩場や外洋に面した断崖を好み、群れでいることが多いです。

岩などで翼を広げて乾かしている姿がよく見られますが、これはウ類の羽が水をはじかないようになっているためです。
長良川の鵜飼いに用いられているのは本種です。
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カツオドリ(と思われる)

2016-02-17 11:15:41 | 野鳥
場所は加津佐町の津波見(つばみ)海岸です。
多分、間違っていないと思いますが「カツオドリ」です。
距離があまりに遠すぎて、しっかりと捉えられた画像がありません。

船との比較でその遠さが分かると思います。
背景が海と空しかなく、対岸の陸地も遠くてピントをうまく合わせる事が出来ませんでした。(私の未熟ゆえ)
暫く観察していると特定の動きをしていることに気付きました。

撮影場所よりも南の海上から現れて、上空から海を見ています。
獲物の魚を探しているようです。

獲物を見つけると、狙い澄まして海へダイブします!

獲れたか獲れなかったかは分かりませんが、海面から飛び立ち、北へ移動しながら同じ行動を繰り返します。
北へ見えなくなって暫くすると、上空を南下して来ます。
それを2、3度繰り替えしていましたが、たぶん何度繰り返されても私の腕では撮影は無理と判断し、早々に諦めました。
カツオドリの解説は、今後しっかりした画像が撮影出来た時にまわしますが、島原半島近海には冬鳥(?)として飛来するようです。(「雲仙岳の生物」より)
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絹笠山下見

2016-02-14 12:53:20 | 雑談・その他
2月11日(木・祝)に絹笠山のガイドの仕事が入っていた。
8日の週は立て続けに登山の予定が入っていたので、早めに下見に行ったのだが、11日は結局参加者が集まらなかったとかでキャンセルになった。
13日(土)の登山会も雨天中止になるし、下見は全部空振りに終わった。
もったいないので下見の様子だけでもアップします。
まずは雲仙温泉街から白雲の池へ行きました。(表紙写真)
冷え込みが緩んだこともあって池の全面凍結はなくなっていました。(陽の当たらない一部は凍結していました。)
珍しくコガモが4羽泳いでいました。

こんな小さな池にもカモが渡ってくるのか。
餌が近くにないので越冬はしないでしょうが。

池のほとりから絹笠山へ登って行きます。
困った事に、この時期は紹介出来るような植物がありません。
アオキの実くらいならありましたが・・・。
それで片道40分の登山の解説にはなりません。

そんなこんなで山頂に着きました。
イノシシが荒らしまくっていますね~。w

山頂から普賢岳方面です。
PM2.5の影響か、見通しが効きません。
さて、地形が見えないのであればジオ的な解説も出来ないな。
登山に専念するしか方法がなさそうでした。(結果キャンセルなんですがね。)
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小田山神社

2016-02-14 09:49:12 | 寺社・仏閣
島原半島にも有名な寺社・仏閣はありますが、人目につかないような小さな神社やお寺もたくさんあります。
そういった小さな寺社・仏閣は史跡もなかったり、歴史的な背景も分からなかったりするので、新しく「寺社・仏閣」のカテゴリーを設けました。

さて、昨日の「籠立場」から小浜方面へ歩いて下る事、2、3分。
国道57号線沿いに鳥居が立っています。(表紙写真)
以前から車で通るたびに気になってはいたのですが、こんな所で車を降りる用事なんてなく、今回初めて訪れました。

神額には「小田山神社」と書かれています。
小田山とは、この辺りの地名です。
どうやら地元の産土神のようです。

予想よりも急だけど短い階段の上に社殿があります。
もっと山の奥まで続いていると思っていましたが、国道のすぐ上でした。

社殿の裏には大きな岩が鎮座しています。
雲仙は古くから霊山として修行の場とされていたことから、このような大岩の下に神社が築かれている事が多いようです。
そもそも雲仙自体が火山で出来た山なので、大きな岩が転がっているのは必然なのですけど。

社殿の中はこんな感じです。
祭神は「豊宇氣毘賣命(とようけひめのみこと)」です。

社殿の脇には小さな石柱が立っていました。
なになに「島原之乱戦没者無縁之結霊 八十八カ所平和塔 四十六番」と書いてあります。
諌江八十八カ所とは別の物か。
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籠立場

2016-02-13 12:55:09 | 雲仙
国道57号線を小浜から雲仙へ登ってくる途中に表紙写真のような開けた場所があります。
島鉄バスのバス停もあって、バス停名は「籠立場(かごたてば)」と言います。
江戸時代から長崎は出島で外国との交流があったため、明治になると多くの外国人が長崎を訪れました。
しかし、外国人にとって日本の蒸し暑い夏は大変過ごし難く、長崎から近い雲仙が避暑地としてよく利用されていました。
なにせ長崎から茂木にぬけて、茂木から船で小浜まで渡れば目の前が雲仙です。
雲仙の標高は680m~700m、下界とは約4~5℃気温が違います。
ただし、金持ちの外国人は自分の足で歩いて登るなんてことはしません。
バカンスは長ければ2~3ヶ月、滞在期間中に必要なものは全て荷車や人足によって運ばせ、自分は列の先頭で牛車に乗っている当時の写真も残っています。
※なかにはお抱え料理人を引き連れて来る方もいたようです。
まあ、そこまでではなくても「チェア駕篭(かご)」と呼ばれる乗り物で登ってくるのが一般的だったようです。
「チェア駕篭」とは文字通り、椅子(チェア)に棒を通して駕篭のようにした乗り物です。
広場に再現した物があります。

椅子の前後を人が抱えて登って来るわけです。
ところが海抜0mから一気に標高700mまで、人一人を乗せて登れるわけもなく、必ずここで駕篭を立てて休憩しました。
そこで「籠立場」という地名がつきました。
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イソヒヨドリ(雌)

2016-02-13 10:02:30 | 野鳥
本日は、島原のNCで「妙見・国見 霧氷登山会」の開催で、私もスタッフとして参加予定でしたが、雨天のため中止となりました。
下見まで行きましたが、天気ばかりは流石の私も操作出来ませんでした。w(「力の弱い晴れ男」を自称していますが^^;)

さて、金浜天満神社を訪れて「さあ、帰るか」と階段を下り始めた時に、眼下を走る道路の手すりに初めて見る野鳥が留りました。
その時は「イソヒヨドリに似ているけど青くないしな(雄は青い)、虎柄に見えるけどトラツグミじゃないし、初めて見るぞー」と思ってシャッターを切っていました。
ですが翌日、調べる為に図鑑を開こうとした瞬間「まてよ、イソヒヨドリの雌って可能性があるな」と思い至ってしまいました。
『イソヒヨドリは青い』という先入観が私の目を曇らせていたようです。
イソヒヨドリは、全国の海岸地帯に普通に生息している留鳥です。
島原半島でも海岸線を歩いているとよく見かけます。
しかし、このブログでは初登場です。
よく見かける割りになかなか撮影させてくれない野鳥です。
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