島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

本日の平成新山と注意事項

2012-06-14 13:51:34 | 平成新山
いよいよストックしていたネタが尽きました。
そんな時は原点の「平成新山」の画像です。
梅雨の晴れ間なのか、実はまだ梅雨入りしていないのか、度々晴れる島原半島です。
おかげで夏イベントに向けての試作実験を繰り返し行えています。
今年は「熱」をテーマにしたものを考えているのですが、なかなか上手くいきません。
自分の手際が悪いのか、本に書いてあるのがデタラメか!?
試行錯誤を繰り返す日々がまだ続きそうです。
さて、ちょっとした注意事項です。
昨日、閉館のため駐車場のゲートを閉めに行った時のこと、“マムシ”に遭遇しました。
お互い出合い頭だったため、非常にビックリしました。
すぐにマムシの方から逃げてくれましたが、こちらが気付かずに踏みつけていたらと思うと・・・。
園内、少し草がのびていますから、園内を散策する際は間違って踏まないようにお気をつけください。
垂木台地で遭遇するのは初めてで、それだけ餌になる生物が増えている、自然が回復しているんだなあーと思いたいのですが、複雑です。
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Wooly bear

2012-06-13 14:07:56 | 昆虫
毛虫は英語で「Wooly bear」なんだ~、勉強になるわ~。
1年半ぶりの芋虫・毛虫です(去年は1回も登場してない)。
二日かけて調べ、最終的に中薗ARに確認してもらいました。
カレハガ科の「クヌギカレハ」の幼虫です。
名前のとおり、クヌギやコナラ、クリなどのブナ科を食草とします。
他にもアカシデ(カバノキ科)、リンゴ(バラ科)の葉を食べます。
何故かこの時はヌルデ(ウルシ科)にいました。
ヌルデも食べるのかな?
毒のあるトゲを持っているので手で触らないように、ふーっと息を吹きかけてみました。

胸背面にある青藍色の毛を逆立てました。
威嚇か、毒を持っているという印でしょうか。
面白い。w
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弱肉強食

2012-06-11 13:33:32 | 昆虫
先日、絶対に負けられない戦いに遭遇しました。
カタツムリに何者かが襲いかかっています。
噛みつかれた痛みか、カタツムリはもがき苦しんでいます。
粘液を出して、必死に振りほどこうとしています。

粘液にてこずった何者かは一度カタツムリから顎を外しました。
粘液をふき取っている間に「さあ逃げろ!カタツムリ!」
しかし歩みがのろいのはみなさん先刻承知。(歩みがのろいのは亀ですが)

再び噛みつかれてしまいました。
今度は顎ががっちりと挟み込み、外れない体勢です。
たまらずカタツムリは殻の中に引っ込んでしまいました。
こうなっては長期戦です。
私も一時この場を離れました。
暫く時を置いて、どうなったのか確認してきました。

襲いかかった者が殻の中まで侵入していました。
これは・・・完全に食われているな。
後日、中薗ARに確認したところ、襲いかかっているのはマイマイカブリの1齢幼虫ではないか、との返答をいただきました。
カタツムリを食べることでその名前がついたマイマイカブリですが、カタツムリには助かる術はなかったのでしょうか。
どう考えても逃げられるだけの足はないし、粘液も身を守るほどの効果はなかった。
運良く出会わないことだけが、カタツムリが生き残る方法なのだろうか?
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ナルコユリ

2012-06-10 13:37:12 | 植物
あれ?「ナルコユリ」ってもう紹介済みじゃなかったっけ?
もしかすると二回目かも知れませんが、アップします。
巨樹・巨木観察会から1週間後に開催した「眉山登山会」で観察した植物です。
丘陵から山地の林の下などに生えるユリ科の多年草です。
たくさんの花がぶら下がってつく姿を、鳥を追い払う鳴子に見立ててこの名前がつきました。
花期は5~6月、葉のつけ根からのびた花柄の先に緑白色の花が3~5個つきます。
花は長さ2センチほどの筒状で、先端近くは緑色が濃くなります。
春はそこそこ花も見られる眉山ですが、春と夏の間に見られる数少ない花の1つです。
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イヌビワ

2012-06-09 13:40:45 | 植物
昨日、九州北部は梅雨入りしました。
昨日はそのことを前文で書こうと思っていましたが、怒りのあまり忘れてしまいました。
さて、観察会でストックしていた植物も今日で最後です。
観察会では30種近い植物を記録しましたが、流石に全部は撮影していませんし、掲載も難しいです。
トリを飾るのは、暖地の山野に多いクワ科の落葉低木「イヌビワ」です。
イチジクの仲間です。
ちょっと話が脱線しますが、イチジクは漢字で「無花果」と書きます。
これは花が花嚢(かのう)と呼ばれる緑色の壺状の袋に入っていて、外からは花が咲かないまま果実ができるように見えることからです。
「イヌビワ」も同じで、実と思って撮影した表紙の写真も、実は中で花が咲いているのかも知れません。(時期的には花、花期は4~5月。)
雌雄異株で、秋になると雌花嚢は黒紫色に熟し食べられますが、雄花嚢は食べられません。
花の状態かも知れないし、雄かもしれない・・・これを初見で食べようと思ったら、かなりのギャンブルなのでは?
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ヤマアイ

2012-06-08 17:05:35 | 植物
更新が遅くなり、申し訳ございません。
午前中まで調子よくネットワークに繋がっていたのですが、午後から霧で垂木台地が覆われると繋がりにくくなりました。
以前までは有線(ISDN)接続だったので、時間はかかるものの繋がらないということは無かったのですが、上が現場の意見も聴かずに勝手に無線LANを導入してこの始末です。
本人たちはいいですよ、ほとんど現場にいないんですから。
困っているのはこっちです。
と、愚痴っても私の帰宅時間が遅くなるだけのなので、本題に入りましょう。
表紙の写真は「ヤマアイ」です。
山地の林の中に群生するトウダイグサ科の多年草です。
昔は葉を染料にしましたが、タデ科のアイと違って藍色の色素を含まず、緑がかった色に染まります。
「青はアイより出でて、アイより青し」は、タデ科のアイのことを言っています。
雌雄別株で、花期は4月から7月です。
こちらは花が終わったようで、どちらか分かりませんね。
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ムサシアブミ

2012-06-07 13:27:59 | 植物
ああ~ネタのストックがあるっていいなあ~w。
小浜町山領の「やまんかみ水源の森」の森の中で観察しました。
海岸に近い林のやや湿ったところに多い、サトイモ科の多年草「ムサシアブミ」です。
葉は2個つき、それぞれ3枚の小葉があります。
小葉は長さ15~30センチの広卵形で、光沢があり、先は尾状にとがります。
デカイ葉っぱです。
花期は3~5月、葉の間から花茎がのび、仏炎苞に包まれた肉穂花序をつけます。
写真の真ん中にちょっとだけ仏炎苞が見えています。
この仏炎苞の形が、武蔵の国で作られた馬具の鐙(あぶみ)に似ていることからこの名前がつきました。
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ハナミョウガ(花)

2012-06-06 13:37:48 | 植物
金星の太陽面通過は観察できたでしょうか?
垂木台地は朝から晴れ渡り、絶好の観察日和でした。
はじめは分からなかったのですが、8時半ごろから太陽面に小さな黒い点が見えるようになりました。
カメラで記録が撮れれば順次アップしようと思ったのですが、小さすぎて撮影までは無理でした。
前回の日食では活躍できなかった日食グラスを使って、肉眼で観察することが出来ました。
お昼から少し雲が出始め、通過し終わるいまになってまた分からなくなってしまいました。
さて、写真の「ハナミョウガ」ですが、これは開花前かな?
観察会の時に撮影してきたのですが、調べていて「あれ?いつか聞いたことがある名?」と過去の記憶をたどっていくと・・・。
今年の1月10日に「実」を紹介していました。
そうだ、そうだ、諏訪の池で見つけたんだった。
1回ではなかなか覚えきれません。
予習・復習は大事ですね。
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アブラギリ

2012-06-04 13:42:08 | 植物
こういう仕事をしていると、なんらかの専門の先生だと思われがちですが、私自身は何かの専門ではありません。
どちらかと言えば、勉強中の学生?(歳的に苦学浪人生かw)に近いでしょうか。
日々仕事をしている垂木台地の自然については、少しは詳しくなりましたが、一歩外に出ると何が何やらさっぱり分かりません。
おまけに垂木台地は植生回復のまだまだ初期段階で、植物の種数もそれほど多くありません。
そこで、こうして観察会などで外に出た時に色々と先生のお話を聞き、少しずつ覚えるようにしています。
中国原産の落葉高木、トウダイグサ科の「アブラギリ」です。
種子から油をとるために栽培されているほか、野生化しているものもあります。
種子からとった油で昔は油紙をつくり、現在も印刷用インキやワニスなどに利用されています。
5~6月に直径2~4センチの白い花を咲かせます。
雌雄同株ですが、雄花と雌花は別々に花序を作ります。
花の基部は、はじめ黄色ですが後に紅色を帯びます。
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本日の平成新山

2012-06-03 13:45:36 | 平成新山
21年目のいのりの日は日曜日になりました。
朝からあまり来館者は多くなかったのですが、お昼から家族連れなど観光のお客さんの姿が目立つようになってきました。
21年前の今日この日に、悲惨な噴火災害があったことを忘れずに現在を生きて欲しいです。
とは言え、時間が流れるのは早いもので、お客様の姿を見ていると平和そのものです。
垂木台地周辺の自然も年々回復し、災害後に真っ先に芽を出したキイチゴ類に代わって次々と新しい植物が芽吹いています。
植生が回復すれば、それを糧に生きる昆虫が増え、またそれを餌にする野鳥が姿を現す。
今朝、さえずりながらせっせと巣材を運ぶシジュウカラを観察できました。
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