島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

弱肉強食

2012-06-11 13:33:32 | 昆虫
先日、絶対に負けられない戦いに遭遇しました。
カタツムリに何者かが襲いかかっています。
噛みつかれた痛みか、カタツムリはもがき苦しんでいます。
粘液を出して、必死に振りほどこうとしています。

粘液にてこずった何者かは一度カタツムリから顎を外しました。
粘液をふき取っている間に「さあ逃げろ!カタツムリ!」
しかし歩みがのろいのはみなさん先刻承知。(歩みがのろいのは亀ですが)

再び噛みつかれてしまいました。
今度は顎ががっちりと挟み込み、外れない体勢です。
たまらずカタツムリは殻の中に引っ込んでしまいました。
こうなっては長期戦です。
私も一時この場を離れました。
暫く時を置いて、どうなったのか確認してきました。

襲いかかった者が殻の中まで侵入していました。
これは・・・完全に食われているな。
後日、中薗ARに確認したところ、襲いかかっているのはマイマイカブリの1齢幼虫ではないか、との返答をいただきました。
カタツムリを食べることでその名前がついたマイマイカブリですが、カタツムリには助かる術はなかったのでしょうか。
どう考えても逃げられるだけの足はないし、粘液も身を守るほどの効果はなかった。
運良く出会わないことだけが、カタツムリが生き残る方法なのだろうか?
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