島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

ハシブトガラス

2009-12-24 13:41:06 | 野鳥
一般にカラスと呼ばれているカラスには2種類あります。
嘴が太い「ハシブトガラス」と嘴が細い「ハシボソガラス」です。
(正確にはミヤマガラスなど他にもカラスの種類はいますが、一般的にという意味ではこの2種になります。)
全身真っ黒というこれ以上ない特徴を持ってしまったカラスは、遠くから見るとハシブトだかハシボソだか分かりません。
しかし、流石にここまで至近距離で撮影できると判明しました。
この写真のカラスは、「ハシブトガラス」です。
全国の都市部から高山帯にまで幅広く生息する留鳥です。
雑食性で地上で採食することが多く、昆虫・果実・残飯などあらゆるものを食べ、市街地ではゴミをあさる迷惑な鳥でもあります。
英名は「Jungle Crow」。
もともとは南方系の種らしく、その生息場所に因んでつけられました。
現代では都市部に最も多いカラスがハシブトガラスだと言われています。
で、カラスの名前の由来を調べていると面白いことを発見しました。
「からす」は「黒し」の変化であるとする説と、「カーラー」という鳴き声に鳥を表す接尾語の「ス」がついたものという説がある。(鳥の名前 大橋弘一著より)
ん?「黒し」?「カーラー」?
おや?この単語の並びどこかで見たことがあるような・・・?

大黒天だ!!
大黒天のことをインド名では「マハー・カーラー」と言います。
「マハー」は偉大なとか言う意味で、「カーラー」が黒を表します。
大黒天の説明は置きますが、以前雲仙のおしどりの池で大黒天の観察会をやった時に調べたものがここで繋がりました。
そこで、新説発表!
カラスの語源は、サンスクリット語の黒を表す「カーラー」からきている!!
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