大手門跡から“上の町通り”へ入っていきます。
上の町通りは、島原築城とともに整備された400年近い歴史を持ち、現在では森岳商店街と呼ばれています。
その入口近くに「猪原金物店」はあります。(表紙写真)
万延二年(1861年)の棟札を持つ建物が、国の登録有形文化財になっています。
現在でも勿論営業しており、店主さんが解説してくださいました。
以前は金物の製造もしていたそうですが、今は国内外のロングセラーからチタン製の最新商品など品質本位で選んだ金物類の販売が主です。
店内、かなり様々な商品が並んでいますが、これでも取り扱い商品の約3割しか置いていないそうです。
さて、店主さんの解説で面白かったのが、こちら!
床に分厚い板で蓋がしてあります。
戦時中に床をくり貫いて作った、防空壕の跡です。
これは人が避難する為の防空壕ではなく、天然の砥石を守るものだったようです。
当時は金物の製造を行っていたこともあって、天然の砥石は命よりも大事だったとのこと。
時代が違えば、色々なものが違っているんですね。